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今年の国際女性ビジネス会議は、全体会場での講演に、6人(組)が登壇。例年にも増して、充実したプログラムとなりました。ここでは、「10minトーク」と題して10分程のショートスピーチを行った3人のスピーカーを紹介します。横浜市長の林文子さん、ソフィアバンク代表の田坂広志さん、そしてインテル代表取締役社長の吉田和正さん。皆さん、この会議の趣旨に賛同しご出演いただきました!
横浜市長
全体会議のオープニングを飾った横浜市長の林文子さんは、第9回国際女性ビジネス会議に講演者として出演して以来、6年連続での参加となります。自らを「歩く男女雇用機会均等法」と表現し、この会議に参加し続けている理由を「女性活躍の道を切り開いてきたモデルとして、後輩の女性たちに自分が歩んできた経験を伝えたいから」と説明。さらに、実業界を経て横浜市長になり、行政にも女性の視点がもっと必要だと実感したと、過去から現在に至るまで、女性の活躍できる場所を広げるためにチャレンジし続けている立場から熱く語りました。また、毎年会場で参加者とお互いの経験を共有することで、自身が励まされ、力をもらっているとも述べ、会場の参加者も、働く女性のリーダーとして歴史を作りあげてきた林さんに、尊敬と共感の気持ちを持って、話に聞き入っていました。
ソフィアバンク代表
国境やジャンルを超えて活躍する多摩大学大学院教授、ソフィアバンク代表の田坂広志さん。今回は、「Invisible Capitalism – a Poetic Fable」と題したオリジナルの寓話を会場の照明をほぼ真っ暗に落としたなかで朗読、850人の聴衆を哲学の世界へ誘いこみました。リーマンショック以降行き詰まりを見せている世界の資本主義を今後どのように変えていかなければならないか、シンプルな物語で表現した英語の詩。田坂さんは、この詩を通じて「これから私達はどのように未来を切り開いていくのか、日々の仕事を通じて考える参考になれば」と締めくくりました。
インテル代表取締役社長
今回の会議のスポンサー企業でもある、インテル株式会社代表取締役の吉田和正さんは、スポンサーとしての参加を決めた理由を「今こそ、ひとりひとりが周りで起こっていることを認識し、日本をどういう方向に進めていくのかを発信する時期である。それを私はここにいる、志のある方々に対して発信し、逆にそういう方々からの発信を吸収したい」と説明し、参加者への期待を伝えました。「これから間違いなく今までよりも激しい変化を迎えるが、その中で、日本人が継承してきた優しさや四季を愛でる心といったソフト面での素晴らしさと、最先端の技術をバランスよく使うことで、日本はNo.1になれる」と断言。最後に「私たちインテルはさまざまなイノベーションをこれからどんどん世の中に出していく。皆さんの役目は、新しいものをどんどん使いこなし、発信していくことで。そうすれば、日本が再生する」とのメッセージを語りました。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。