働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
(石倉洋子 / 神原弥奈子 / 佐藤尚之 / 佐々木かをり※)※ファシリテーターピアのリポートを読む
「ツイッターで動く消費と社会」というテーマにひきつけられた約100名が集まる分科会会場では、始まる前にまずステージの上で講師がPCを開いて何やら打ち合わせ中。スクリーンにはツイッターの画面。分科会を運営しながらツイートするという新しい試みの準備が、着々と行われていました。
そして開始時刻。講師は、ニューズ・ツー・ユー代表の神原弥奈子さん、電通シニア・クリエイティブ・ディレクターの佐藤尚之さん、そして、カナダからツイッター参加の一橋大学院 国際企業戦略研究科 教授の石倉洋子さん、そしてファシリテーターの、イー・ウーマンおよびユニカルインターナショナル代表で本会議の実行委員長の佐々木かをりの4名です。
最初に、「ツイッターをやっている方はいらっしゃいますか?」という佐々木の問いかけから分科会はスタートしました。会場の半数以上の方が手を挙げます。パソコンや携帯を片手に参加される方もいます。さすがはツイッターの分科会。
話を始めたのは佐藤さん。鳩山前首相がツイッターを使うきっかけとなった“国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ”で佐々木かをりと一緒に仕事をした仲間です。大手広告代理店からみるマスメディアのメッセージの在り方と、ツイッターに代表されるソーシャルメディアの在り方、そしてサウスウエスト社が顧客目線になっていった事例など興味深い視点から発言。また発信だけでなく「1000人フォローすると、情報の受け取り方が変わる」との体験と提案も。
カナダからツイッター参加をしてくださった石倉洋子さんも、まず「みなさん、こんにちは。石倉洋子です。カナダから参加させていただき、ありがとうございます。今こちらは夜10時半過ぎで、もう暗いですが、涼しくて20度以下です。佐々木さん、無理に参加させていただき、ありがとうございます。神原さん、佐藤さんよろしくお願いします」から始まって、会場の展開に次々とツイートで発言します。石倉さんからのツイート合計30回以上! ツイートによる分科会が盛り上がります。
2007年にツイッターアカウントをとったという神原弥奈子さん。企業アカウントの使い方や最新事例や、危機管理とソーシャルネットワーキングの関係。「コミュニケーションがリアルからネットに移るのではなく、ネットがリアルのコミュニケーションの質を高める」などと貴重なコメントの数々。
そして分科会の最中、神原さんと佐々木は、檀上でディスカッションしながらも、ツイートの連続。話す+ツイートを2人はものすごいスピードで行っていきます。会場の参加者もツイートでコメントしながら進み、ハッシュタグでのタイムラインが、会場スクリーンに映し出されます。この模様は、このリポートでなくツイッターで見ていただくのがよいでしょう。
>>>佐々木かをりのツイッター http://twitter.com/kaorisasaki 7月24日の午後を読んでください。分科会の中継です。
>>>佐々木による「#joseikaigi」のつぶやきをまとめて読むならこちら→ http://twilog.org/kaorisasaki/hashtags-joseikaigi
質疑応答になると、たくさんの手が挙がります。「仕事と個人の使い分けやキャラクターはキャラ はどうしていますか?」「企業の立場だけでなく、個人のツイッターの使い方については、どのようにお考えですか?」「リツイート(RT)での情報の信頼性やソースの確かさについてはどうお考えか、聞かせてくださいますか?」。参加者として会場にいた日本経済新聞の関口和一さんも「企業はどこまで本当にツイッターをビジネスに使えるのか?」など多くを質問。
ブログとツイッターをすべてリンクさせている神原さんからは、自分のやってきたことがすべてネット上に残っているから偽れない。佐藤さんからは、「人と人のつながりのみが、今回の会議のテーマでもある“明日を動かす”。やらないのはもったいない。まだの方、どんどん世の中に関与していってください」。
そして分科会最後に、ファシリテーターの佐々木かをりより、「ツイッターをはじめとするITの時代、大切なことは、企業も人も「誠実」ということ。今年の会議テーマの「明日を動かす」のは私たち1人1人の志しかない。志高く、自分自身を律しながら、つねに公とつながっていることを意識すること。企業は、会社の看板から解きほぐされて、一人一人が作る組織として存在し始めている。誠実な企業が強い企業であり、求められる企業となっていくのではないか」とのコメントで幕を閉じました。
そして翌朝。「ブリティッシュコロンビアは土曜日の朝7時半。外は12度! 昨日の国際女性ビジネス会議のExcitementがまだ残っています! もっといろいろ研究しよう!やってみよう!という気になりました」と石倉洋子さんのツイートに。この後も、どうぞ会議ツイッターでお読みください。
>>>国際女性ビジネス会議事務局のツイッター http://twitter.com/ewoman_conf
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。
「ツイッターはこれからメディアというよりインフラになる」という言葉に、さらにツイッターの可能性を感じました。一方通行のブログとは違う両方向の対等な会話は、全く新しいコミュニケーションです。初期のインターネット時代の驚き(企業と個人が対等に発信できること)と同じ事が起こっているのですね。自分自身がどのようにツイッターを利用し活用していこうかと思案していたのですが、もう迷いはなくなりました。まずは、自分に素直にありのままをコミュニケーションしていこうと思います。
私自身、ツイッターを始めてまだ2ヵ月の初心者。「I statement」めいたことだけをするのが精一杯でした。が、分科会から、ネットを介して多くの人たちと“思いでつながる“醍醐味、その未知の可能性をじわっと実感! 今後、単に面白がって使ってみるだけじゃなく、「ツイッターを使って、自分の回りにどういう状態を創りたいか?」という戦略的な目的を持ち、毎日のツイートをし続けてみます。ツイッターだけでなく、私自身のそのスタンスの中にも大いに可能性を秘めているはずだから!
Twitterの利用方法で一番心に思ったのは、「リアルタイムで問題に対応するということに関しては、何のデメリットもない」という言葉でした。私も、数をこなしながらリテラシーを上げ、自分の問題解決に多くの方の意見を聞くという前向きな使い方をこれからしようと思いました。そうすれば、自宅あるいは地方にいても大いに社会に出ていけます。自分がいるこの条件の下でTwitterに限らずあらゆる機会を最大限に活かしていきます。
今、一番ホットなセッションだと思い参加しました。私自身はツイッターを「つぶやき」とは訳さず「さえずり」とすべきだと思ってます。分科会では、活発な意見の交換が、言葉という音と、モニター上の文字でなされました。アイコン変えない、プロフィールをしっかり書く、嘘をつかない、初めての人のために説明を入れて書く……この「ツイッターのポリシー」は、大切だと思いました。また、最新のツールを使ってる自分に酔わず、つねに自分を鳥瞰図的に客観視する態度が大事だと思いました。
ツイッターを使えば、工夫さえあれば地域と都会、外国とのつながりが可能であることが最も印象に残りました。私はこの国際女性ビジネス会議の存在も佐々木さんのツイッターで知り、今回熊本から初めて参加しました。HPやブログ等とは違うツイッターのライブ感も石倉先生の海外からのオンライン出演で認識できました。私は、熊本でIT技術を使った経営支援などを行っていますが、今後は、ツイッターの可能性を探り、地域からの情報発信のツールとして地域に広めていきたいと考えました。