働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
(鈴木美香 / 森安めぐみ / 鷹松香奈子 / 秋岡美奈子※)※ファシリテーターピアのリポートを読む
働く女性にとって、一番大切なのは体力と気力。そしてもちろん美しく、魅力的であること……ということで、ココロとカラダのテーマについて語ったのは、イー・ウーマン「働く人の円卓会議」議長としてもおなじみの3名の皆さんです。
ウォーキングインストラクター/トータルビューティープロデューサー鷹松香奈子さん、IFA認定アロマセラピストの森安めぐみさん、医師で聖隷健康サポートセンターShizuoka所長の鈴木美香さん。会場は、森安めぐみさんによって働く女性のためにブレンドされたアロマの香りに包まれ、参加者もほっとリラックス。和やかな雰囲気で分科会はスタートしました。
鷹松香奈子さんは、国際的な舞台でモデルを経験後、現在は企業やスクールでウォーキングを指導。「第一印象は見た目で決まる」という外見の重要さの話を冒頭にし、会の半ばでは、鷹松さん指導の下、参加者全員が立ち上がって、体の重心の正しい取り方を体験するプチレッスンが行われました。
その美しくバランスのとれた体形に参加者から羨望の眼差しが集まる中、「実は、モデルの時は体に悪い立ち方や歩き方をしていた」という発言に、参加者は驚き。最後に、「自分の体に目を向けて。見て見ぬふりをするのはやめましょう」という、参加者がドキリとするメッセージを送りました。
働く女性の悩みにアロマセラピーを披露したのは、森安めぐみさん。「やる気をアップさせる香り」や「眠りを誘う香り」など、具体的なアロマの名前を挙げて説明し、参加者はその度に必死にメモ。どんなに効果がある香りといっても、苦手な香りは逆効果。好きな香りがひとつあれば、その香りひとつで気分を変えられるとアドバイス。
また、アロマには殺菌作用もあり、ご自身はティッシュに一滴好きなアロマを垂らし、胸元に潜ませて香るようにすることで、風邪が流行る時期の満員電車でも風邪菌をシャットアウト。おかげでしばらく風邪をひいていない、とのことでした。話の随所から優しい人柄が伝わり、「頑張りすぎないで」のメッセージが参加者の心にしみわたりました。
柔らかい雰囲気と語り口を持ちながら、がん検診等の予防医学、また産科・婦人科などの女性のヘルスケアといった、医学的見地から話したのは、鈴木美香さん。女性によく見られるイライラや頭痛といった不定愁訴の症状にも、背後に病気が隠れていることもあるので、信頼できるかかりつけ医を持ち、相談することの重要性を語りました。
さらにファシリテーターの秋岡が、講師の話に共通した意外なキーワード「睡眠」について医学的な見地から話を伺うと、鈴木さんは「眠りは心の状態が反映されるもの」と指摘。深く眠ることが大切で、自身も気力を回復させるには食事もとらずに、まず睡眠、を実践しているとのこと。また、産業医として体調不良、鬱の初期を見抜く3つの質問を伝授。会場はしっかりとメモを取っていました。
会場からは、「仕事が忙しい中、体力と気力をどのように充実させていけばよいのか」「仕事では第一印象が大事だと思うのだが、どう気をつければいいか」「みなさんのストレス解消法、気力回復法は」「うつぶせで寝るのは体に悪いのか」などの、日常生活で誰もが気にする質問があがり、講師の方々のそれぞれの専門分野から具体的な回答が提供され、学び多き分科会となりました。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。
アロマが香る中始まった分科会。講師の方の、それぞれの立場からのアドバイスは興味深いものでした。一番印象に残ったのは、時には専門家の力を借りるということ。薬を処方してもらうことに抵抗を感じていた私にとって、病院は遠い存在でしたが、かたくなになることはないと思いました。心も体も双方に影響を及ぼすものだから、自分の状態を把握する事が大切なのだと。これからは、自分のココロと体の声を聞き、その時に応じた適切な対応をしていきたいと思います。
講師の皆さんが、お互いの専門分野の知識を吸収しようとしていたところが印象的でした。体の重心を意識することや均等に保つこと、日々のシーンによって使い分けるアロマは参考になりました。女性ならではの時間軸からココロを落ち着けるという考え方は、意識して生活の中に取り入れたいです。ココロもカラダも自分がその状況をしっかりと把握し、適切に対処したりコントロールすることが大切だと思いました。靴の選び方について質問した際、鷹松先生が具体的に教えてくださり、嬉しかったです。