第16回国際女性ビジネス会議リポート

分科会リポート 02

自分のお金をもっと知ろう

大竹 のり子 さん

株式会社エフピーウーマン代表取締役

山崎 元 さん

経済評論家/楽天証券経済研究所客員研究員

浜辺 雅士 さん(ファシリテーター)

株式会社ダイヤモンド社 金融情報局 編集統括部長
ピアのリポートを読む

自分の「お金」についてどう考え、どう使い、どんなふうに育てていけばよいのかを考える分科会「自分のお金をもっと知ろう」。株式会社エフピーウーマン代表取締役の大竹のり子さん、経済評論家の山崎元さんをパネリストに迎え、ダイヤモンド社の浜辺雅士さんがファシリテーターを務めます。

浜辺 雅士さん

開口一番、浜辺さんが「この会は、皆さんが知りたいことを聞いてから始めたいと思います」とにこやかに切り出しました。会場ではさっそく何人もの方々の手が挙がります。自分から積極的に発信できる女性・男性が多い会議ならではの進行です。

「女性が社会で生きていく上で、お金に関してどんな心構えが必要?」「社会人だが、大学に行きたいと考えている。でも将来を考えるとお金も貯めなければいけない。自分に投資するには、どんなマネー計画が必要?」「FXについての位置付けはどのように考える?」

山崎 元さん

それぞれの質問に答える形で、議論が進められていきます。山崎さんは、キャリアプランの立て方とお金の関係について、具体的な年齢を挙げながら解説。ビジネスパーソンとしての成長が、マネープランと密接な関係にあることがわかります。

大竹 のり子さん

「おっしゃる通り、マネーとキャリアはすごく近い関係にあります」と、解説を継いだ大竹さん。ご自身の就職、結婚、そして出産を経て起業されるまで、どのようなプランを立てて歩んできたのかを語ってくださいました。いつも半歩先を見て仕事を続けられる環境を整え、今の状態に変化していったという、二人のお子様を持つ女性ならではの前向きな発想と行動力。浜辺さんが「圧倒されますね!」と言葉を返し、会場の皆さんも深く感銘を受けている様子が伺えます。

資産運用に話題が移ると、「経済生活に対するウエイトは残念ながらかなり低い」と山崎さん。自身で稼ぐ力と金融資産の運用をうまく活用していくことが大切であり、いろいろな商品が氾濫する中で、顧客側が賢く見極めて投資していくことが重要とのアドバイスがありました。

議論が後半に入り、浜辺さんはボードにグラフを書きながら「個人を株の銘柄のように見てはどうか」と提案。P/L(損益計算書)、B/S(貸借対照表)をライフプランに照らし合わせ、経済的な変化に対応するためのマネープラン、心構えについて話題が進められていきます。

「結婚はM&A」という浜辺さんの言葉には、皆さんから思わず笑い声が。大竹さんもその表現を受けて答えます。
「相談を受けている現場からみると、M&Aで収入は倍になっているはずなのに、それに適した出費などが把握されていないことが多いんです。うなずいている方がたくさんいますね」

大竹さんの言葉に、ご自身のことを振り返りながら納得されている方が多いようです。
講師陣の絶妙なやり取りに、ときには大きな笑い声が起こった会場。最後に質問された方に皆さんが答えた後、具体的なアイディア満載のひとときが幕を下ろしました。

その後、講師陣の前には名刺交換をする長蛇の列が。真剣な面持ちでご自身の相談をされる方、にこやかに談笑される方。まだまだ皆さんお話を聞きたい気持ちを残したまま、名残惜しく終了となりました。

注)出演者の肩書きは開催当時のものです。

【ピアからのリポート】ピアとは?

マネー初心者の私、改めて考えてみたいと思い会場へ。最初に参加者皆さんの専門的な質問に驚き、もしかして場違いな所へ来てしまったのでは?と思ったのも、つかの間。始まってみるとそんな私にも解り、興味が持てる話が次から次へと…。キャリアとマネーの深いかかわりを再認識。特に女性は、「キャリアの断絶を作らないこと」「生活を自己完結できるお金を確保すること」が重要とのこと。これには回りの協力も不可欠と感じました。マネープランというとつい難しく考えてしまいがちでしたが、まず、自己の見直しのためP/L、B/S作成からスタートしようと思いました。
(ひろこ)

 

 


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