働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
海外で働くことは、違う文化のなかで多様な価値観をもつ人たちと働くこと。そこではどんな働き方の流儀が求められるのでしょうか。
「荒井さんを筆頭に、海外でそれぞれの立場で活躍されている3人の方、そして会場の皆さんとインタラクティブにディスカッションを進めましょう」と、ファシリテーターをつとめる佐々木が口火をきりました。
「英語は英検2級で止まっていて」と早速笑いを取った藤巻さんは、韓国でのビジネスの体験から、「彼らのサービスはすごい、日本はこのままではヤバイ!」と思った話。マレーシアで悔しい思いをして「来月から英語学校に通う」宣言、そして、「コミュニケーション力を上げるために論語を読んでいる」など、身振り手振りをまじえながらサービス精神たっぷりに語ります。
続いて、朝の講演で人生初めての日本語でのスピーチをされた荒井さんは、「英語を完璧に話せる必要はない。ハートでしゃべること。いかに的確に自分の伝えたいことを相手に伝えるかが大切で、そのためには、ピープルスキル(対人力)や表現力、ユーモアのセンスも必要」と、大変貴重なアドバイスを。世界中を飛び回って国連人として多くの交渉を進めて来た方ならではの説得力に、会場中がうなずいていたようです。
そして、吉岡監督からは、クラブチームの子どもたちがどうやって英語を覚えるようになるのか、子どもをやる気にさせるテクニックなど多くのアスリートを育てた経験談を、石川遼君のエピソードも交えながら語りました。
会場からは、人を動かす秘訣を教えて欲しい、自分のモチベーションをどうコントロールすれば良いのか、日本が世界で発信できる強みは何かなど、次々に質問が飛び出します。
「この人と一緒に居ると楽しい、一緒だと夢が叶う」と相手が思ってくれたらOKと、吉岡監督。「モチベーションのコントロールは必要ない。やってみないとわからないから、切り込む勇気とトライが大切。世界を見に行こう、それも観光地や先進国ではないところを!」と荒井さん。
日本が世界に発信できる強みは、「デザインの力」「日本人の美徳」。そして、吉岡監督は、「なでしこジャパンだけでなく、女子ソフトボールチームも優勝した。メイドインジャパンで最も誇れるのは女性です!」とキッパリ。拍手をおくる参加者の笑顔が輝いていました。
最後は、佐々木が「今日の話は日本でも海外でも通用すること。個人から国のレベルまで、私たちは伝えることが下手かもしれない。今ここから、早速伝え合いましょう」と締め括り、一同は熱も冷めやらぬまま次のパーティー会場へと伝え合いの場を移しました。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。
「柔軟な「伝達力」は世界共通」
どの国に居ても、どの環境においても、固執しない「伝達力」が大事。目の前のすべき事に全力で取り組めばいい。何てシンプル!「そうか!」と思わず声が出ました。何事においても、自分でハードルを高くして、何から手を着けていいのか迷っていた自分を解放する事が出来ました。どうも「海外」と付くだけで憧れの目だけで見て、 やはり「英語(言語)」を極めないと何も始まらない」。と、自分にボーダーを引いていました。まず、藤巻さんおすすめの「論語」を読んでみます。そして、peerで引き続き「伝達力」を鍛えたいと思います!
(meguru)