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和やかなランチタイムがちょうどデザートに差しかかる頃、桜美林大学経済経営学系教授 馬越恵美子さんが可憐な着物姿で登場。「今日はEnglish Rakugoですから」の一言に続いて、英語のスピーチがはじまりました。
落語で言うところの「枕」は、日本の英語の教科書の話。「This is a pen.」「Is this a chair?」と最初に習うけれど、そんな言葉は使わない。ましてや、「Am I a girl?」なんて誰が言いますかとの言葉に、会場中が爆笑。続く、森 元首相の英会話エピソードにも、大きな笑いの渦が巻き起こります。
そしていよいよ、落語に突入。演目は古典落語の「町内の若い衆」で、登場人物は、おなじみ「八つぁん・熊さん」。Sweetでsexyな熊さんの奥さんをめぐる小噺を、わかりやすい英語に時々日本語をまじえながらテンポ良く、明るくユーモアたっぷりに語ってくださいました。
八つぁんが、熊さんの奥さんと自分の奥さんを比べて「うちのはwifeというよりknifeだな」と独り言をいうところなど、英語落語ならではの表現も面白く、ラストの落ちに至るまで、みんな一体どれだけ笑ったでしょうか。満たされたお腹も、笑いで消化促進されたに違いありません。
「英語はあまり得意ではないけれど、すごくわかりやすくて笑えた」などの感想も聞こえてきました。「元々シャイで人前で話すのが下手だった」という言葉が信じられないほど、流暢な馬越さんの落語。以前講師をつとめられていたNHKラジオの土曜サロンの後で、上方の英語落語を聞き、あまりにも面白かったので弟子入りしてしまったと言います。
English Rakugoは、大人が楽しむ異文化融合といった印象。国際女性ビジネス会議のランチのデザートにぴったりの一席でした。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。