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先日(2011年7月)は、第16回国際女性ビジネス会議の分科会にご登壇いただき、ありがとうございました。とても実りの多い、中身の濃いディスカッションで良かったです。
コーポレート・ガバナンスが進んでいる企業の経営者と社外取締役、社外監査役の方が一同に会したので、日本中、どこに持っていっても誇れる内容でしたね。
そうですね。本当に中身が濃くて、情報量が多く、また本音が出ていて、それぞれの企業の特徴も出ていて素晴らしかったです。今日は、その時の話と重複することもあるかと思いますが、社外取締役、またコーポレート・ガバナンスについてお伺いしたいと思っています。そもそも全国社外取締役ネットワーク、社外ネットを始めようと思ったきっかけ、あるいはスタートアップのときの状況を教えていただけますか?
まずお断わりしなくてはいけないのですが、僕がつくったわけではないということ。立ち上げから参画していますが、そもそもの発起人は、今の代表者、元日本銀行理事の田村達也さんです。僕は設立からの事務局長という立場でお答えします。
田村さんは当時、オリックスの社外取締役をしていたんです。社外取締役は当時もたくさんいましたが、今ほどコーポレート・ガバナンスがメディアに出ることもなかったですし、社外取締役が注目されることもありませんでした。とはいっても、これからグローバル化が進展して、コーポレート・ガバナンスの重要性についての理解が進むでしょうし、それに伴って社外取締役も増えていくでしょう。そうしたときに、社外取締役がどういったモノの考え方で行動したらいいか、理屈じゃなくて、ベストプラクティスは何だというところを社外取締役同士で共有した方がいいのではないかと考えたのです。そのためには社外取締役を支援する組織があってもいいのではないかと。ちょうど2003年4月に当時の商法、今の会社法が改正され、社外取締役が重要な役割を果たす委員会等設置会社が法律に入ったんですね。ですから、我々はそこに合わせる形で、2003年3月に団体を設立しました。