働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3080 開催期間 2011年02月21日- 02月28日
調査捕鯨は、規約上も認められた権利ですから、継続すべきかと問われれば、イエスという答えが多くなると思います。多くのコメントに、調査の内容や必要性についての問いかけがありました。 研究成果があまり報じられていないというコメントがありましたが、その通りだと思います。捕獲によるデータで重要なのは、どんなものを食べているかということです。それについての成果は上がっていると思います。 しかし、もっとも重要な資源量については、目視調査でもかなり有効なはずで、野生動物の生息数を調べるのに、800頭を殺すというのは、それ自体に合理性がない(パンダでもライオンでもほかの野生動物を考えてみてください)ため、全体的に日本の捕獲による調査についての国際的な評価は低いというか、無視されています。 捕獲調査にかかわっている学者の人たちは、もちろん真剣に研究していますが、それ以外の捕鯨関係者で、調査の中身について積極的に語る人はあまりいません。もともと商業捕鯨の代替措置という意識が強いからだと思います。捕獲頭数も、統計上の数理計算よりも、副産物の収入による捕鯨活動の継続から割り出されたと告白する捕鯨関係者もいます。 調査は方便だけど、反捕鯨国の理不尽な仕打ちに対しては、これしか方法がない。これが学者を除く捕鯨関係者の本音だと思います。 今回の調査の中止の背景には、鯨肉が余っているという事情があると説明しました。いま、鯨肉の在庫は約5000トンだそうですが、歩留まりを考えると、ミンククジラなら1000頭を超え、南極海での年間の捕獲頭数をはるかに上回ります。 鯨肉の需要が減れば、南極海で調査捕鯨をする理由もなくなります。そこで、みなさんに問いかけたいのは、鯨肉をいつも食べていますか、反捕鯨団体の不当な妨害に屈しないために、これからは鯨肉をたくさんたべますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.