イー・ウーマン（ewoman）

妥当な利用料と賃金には公費を！（jasco・東京都・30）

保育園（都認証）と比較して考えると、子どもの面倒、家事、それに送り迎えが不要などといったことから、月7、8万円が妥当だと思います。ただ、それでは住宅事情や文化的背景から住み込みが現実的ではない日本では生活できませんし、日本人ナニーの賃金水準からも見合わないと思うので、月15〜20万円程度は必要ではないでしょうか。この金額を利用者が全て負担するのは不可能ですので、利用料は7、8万円として、残りは公費つまり税金で賄うのはどうでしょうか。

1日3000円程度なら（ゆみ子・愛知県・30）

私は外国人メイドに賛成です。対価報酬は月6万~10万円が適切だと思います。だいたい乳児を保育園に1か月預けるくらいでしょうか。私たちは先進国の中で時間当たりの労働生産性が最低で、女性の社会進出も進んでいるとは言えない。だから、もっと普段の雑多な業務はアウトソーシングできたら、私たちも雇われる外国人メイドも人材活用の観点で有効だと思う。

料金は話合いで。（いーちゃん・青森県・51）

私は働いてくれる人の希望の金額を聞き、それが依頼する仕事に見合った料金になるのか考えます。子どもが3歳の時、土曜日だけベビーシッターに預けていましたが、とても安価な値段でした。それはベビーシッターさんが決めた金額でしたが、とても安かったので商品券などで御礼をしました。また、子どもが5歳の時のベビーシッターさん（アメリカ人）には、英語をも教えてもらいましたがこの時も希望の金額があり、私も納得の上支払いました。

地方公務員の待遇（にしひがし・茨城県・41）

シッターをしてくれる人を市町村で採用し、福利厚生を完備し（公舎に住めるようにしてあげる）、日本の家庭の制度や習慣に関して研修を施した上で、認定書をあげ、市町村が、その人材と利用者の関係を管理し、利用者には、１時間800円くらいで利用できるサービスではいかがでしょうか。労働量が増えると、平均個人所得も上昇し、納税額も増え、消費も増えるので、現在のデフレ脱却にも、貢献できるのではないでしょうか？

考えてみました。（ゆきなな・海外・その他・31）

外国人メイドを当たり前に使う国で生活しています。ここで外国人メイドをお願いすると、1日日本円で1000円～1500円。日本で子どもを一時保育に預けた際、1日2000円（9時間くらい）でした。ここから考え、日本でこの外国人メイドを使う場合には、ある程度の時間制限を設けて、1日2000円程度が妥当ではないでしょうか？ここから仲介料などが引かれる形で、イコール賃金にはならないと思います。伴うリスクなどは、利用する側が考えて選択しなければんらないと思います。

収入不安定の今は何とも言えない（tarbagan・東京都・38）

私の場合時給でしか考えられないですが、2000円前後しか出せないように思います。今、保育園に娘を預けて、自宅でのんびり目の自営業をしています。まだまだ自分ひとりの生活費も稼げておらず夫の稼ぎに依存しているので、保育園で見てもらえない時間帯のみの細切れの利用しかできないと思います。メイドさんは貧富の差が大きい社会ならではの職業ではないでしょうか。

日本のスタイル（tarshu・東京都・43）

今の自分には置き換えられませんが学生のバイトで考えても1,500円（家庭講師は2,000円程度だった）は求めると思います。相手の都合次第で時間の制約があると思うからです。日本の保育園制度は優秀だと思います。安易にシッタ―に手を出す事より、より活用しやすい保育園制度を創出する事だと思います。保育園を充実させ費用をシェアする方が双方にとって魅力ありと思います。支出側から考えれば1,500×3hr×20日で9万。痛すぎますがこれで生活はできません。

可処分所得の格差（violet-m・神奈川県・41）

悩んでNOにしました。「日本人労働者の賃金が下がる可能性」の点で。消費者側で「とにかく安い方がいい」は働く側に回ると「利益が上がらない」になりますし。日本の家政婦さんだって働く女性。その方たちの相場は崩れないようにするべきかと。収入に応じて選べるよう、価格破壊が起こらない利用料のランクが出来たら、外国人もありなのかとも「とにかく働きたい外国人」側に立つと考えてしまったりもします。

外国人労働者についての問題（リンダ山本・海外・その他・52）

家事代行サービスをお金で買うこと自体は良いと思います。あえてNoにしたのは、外国人労働者についての人権が日本で守られている状況になっているとはまだ思えないから。外国人労働者は、働く期間が終わっても、帰国せず定住するケースが多いことが私の住むドイツでは実証済みです。この人たちをどうするのか？　ビザや健康保険、年金はどうするのか？この人たちの子供の日本語教育は？　日本社会として、移民を受け入れる用意があるのかなど、いろいろ考える必要ありです。

公の助成があればいい（四葉のクローバー・東京都・36）

出産後、家事代行サービス（日本人）を頼んだことがあります。時給ではそれほど高く感じないのですが、派遣会社の規定で1回3時間からということで、結果的に高額になり、その結果、内容も徹底的になってしまいました。区の助成があったので、産休中でもお願いできました。働く側の賃金を守るためにも、賃金の値下げ合戦になるより、一定の条件で助成がでるなどの方法で、公の保育施設で補えない部分を民間で賄えるようにしてほしいと思います。

やはり、violet-mさんの言うように、雇う側とメイドとして働く側の立場を考えると、この問題は難しいものとなりますね。欧米やアジアの新興国では、フルタイムで働くキャリアウーマンの収入は比較的高く、外国人労働者の給料は相当低いということで、メイドのシステムが成り立ってます。
つまり、国際的経済格差を利用したシステムの産物とも言えるわけです。また、フィリピンや中国のようなメイド派遣国でも、中流階層のキャリアウーマンの人たちは、自国人のメイドを雇います。これは、国内の経済格差を利用したものです。

初回に書いたように、香港やシンガポールでは、月に3－４万程度で住み込みのメイドを雇えます。メイドさんは賄い付きなら、それでも生活には十分で、大部分を実家に送金します。日本でも、夫婦がフルタイムの共働きなら、部屋を一部屋余分に取る代わり5万円、通いなら10万円程度でも払っても、双方が満足する水準でしょうか。

ただ、言葉の問題は残ります。フィリピンやスリランカから来るメイドさんは、大部分が英語をしゃべります。だから、英語圏の国々の人（香港やシンガポールも含む）、そして、他の国でも英語を流暢に話す高学歴層は、家族と外国人メイドとの間でコミュニケーションは可能です。ただ、日本では、英語を話せる人はまだまだ少ないので、外国人メイドが認めらても、言葉の問題が生じるかもしれません。外国人介護士の場合も、結局、日本語が難しいので、なかなか合格しなかったという経緯があります。

やはり、メイドさんに日本語を期待するのか、それとも、メイドを雇う日本人が英語を使用するのか。その点も含めて、「外国人メイドの導入に賛成ですか？」。


【山田議長の過去の円卓会議より】
◆今の仕事を辞めて、専業主婦になりたいですか？
◆あなたは今、幸福だと思いますか？

• 2012.12.05
• 山田昌弘 中央大学 文学部 教授