働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3245 開催期間 2013年07月05日- 07月12日
あなたは、「テレワーク」という言葉、ご存じでしたか? 「聞いたことない」「電話の仕事?」「私には関係なさそう……」 という方も少なくないのではないでしょうか。でも、そうではありません。 「テレワーク」は、特定の仕事ではなく、働く人すべてに、特に「女性」に関わる、重要なキーワードなのです。 先月発表されたアベノミクスの成長戦略「日本再興戦略」の中に、「テレワークの推進」が盛り込まれています。また「世界最先端IT国家創造宣言」では、テレワーク導入企業を2012 年度比で3倍、週1日以上終日在宅で就業する雇用型在宅型テレワーカー数を全労働者数の10%以上にすることが目標として掲げられています。 こう書くと難しいのですが、女性が子育てをしながらでも働きやすい社会にするために、また、親の介護があっても仕事を続けられるように、国として「新しい働き方」の普及に、今、まさに取り組もうとしているのです。 「テレワーク」の「テレ」は「離れている」という意味、「ワーク」は仕事。 つまり、本来働くべき場所(会社・お店・現場)から離れて働く、ワークスタイルのことです。また、離れているため、何等かのコミュニケーションをとる道具が必要になります。つまり、インターネットやパソコン、スマホ等などの「ICTを活用した、時間や場所にしばられない働き方」がテレワークなのです。 でも、残念ながら「テレワーク」という言葉を正しく理解している人は、まだまだ多くはありません。先日、ある人から「テレワークって、ノマドワークの古い名称だよね?」と言われました。ノマドは、遊牧民の意味。場所を定めず、どこでも仕事をする人をノマドワーカーといいます。「テレワーク」と「ノマドワーク」は、似ているようで、実はイコールではありません。 ある女性が「私、今日は在宅勤務なの」と言うので、仕事内容を聞いてみたら、割りばしを袋につめる仕事とのこと。これは、家内労働。自宅で仕事をしていてもICTを使っていないので、「テレワーク」ではありません。 「在宅勤務」「在宅ワーク」「ノマド」「スマートワーク」「クラウドワーク」「コワーキング」「クラウドソーシング」「ホームワーカー」などなど、さまざまな言葉が飛び交う中、「テレワーク」という言葉を起点として、今の自分の働き方、これからの働き方を一緒に考えてみませんか? 結婚・出産・子育て・転居・病気・怪我・リストラ・介護……。人生におけるさまざまなシーンで、どう「働く」ことと向き合っていくか。想像してみてください。 子どもを産み育てつつ、キャリアを積む自分 地方に暮らしつつ、今の仕事をしている自分 会社から帰った後、自宅で別の仕事をしている自分 要介護の親を看ながら、部下に指示している自分 リタイアしても、やりがいのある仕事をし続けている自分 この一週間の議論の中から、みなさんが新しい働き方を見つけてくれることを願っています。 まずはあなたが「テレワーク」の正しい意味を知っていたかどうか、YES、NOでお答えください。★田澤議長 過去の円卓会議より・在宅勤務でも、自己管理できますか?・会社命令があれば、1カ月在宅勤務できますか?・今の働き方、ずっと続けることができますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.