イー・ウーマン（ewoman）

楽しく課題を乗り越えたいから（Smile・33）

仕事をつくることで、組織のゴールにより近づくことができ、また、自分らしく仕事を進めることがきると思っています。海外営業に携わっていたころは海外の第一線でタフさを求められてきましたが、いつの日か自分らしさを無くし、母から山も谷も楽しくのアドバイスを受けました。人生一度きりなので、仕事も楽しむ工夫を今後も続けたいと思います。

統合業務フローの策定（cheetan・千葉県・44）

今年4月に会社が合併しました。個別に持っていた旧システムが使えなくなると同時に、旧システムを基準にしたルールも変えざるを得ません。自分が得意な分野についてのルールを決定するグループリーダーに立候補し、権限をいただきました。外部との交渉、社内への教育、マニュアルの作成。これまで業務オペレーターとして既存のシステムを使いながら抱いていた不満を解消し、新ルールを構築するのはとても楽しいお仕事です。

特殊な環境で磨かれました（おひさまようこ・東京都・34）

私は創業社長の娘として現在の会社に入社しました。そのせいか、社長を含めて誰からも何も仕事をもらえませんでした。自分で仕事を探して、自分で先輩たちの仕事を盗んで任せてもらって、とやっていくうちに、気付けば休みもろくにとれないようになってしまいました。仕事は、新しく作れもするし、探せば見つかります。

創造と工夫の７年（marco302・海外・その他・41）

海外の製造拠点の代表に任命され7年。毎日が創造と工夫の連続でした。7年たった今も現状に甘んじることなく改善・改良を続けています。また、国民性なのか向上心のある女性が多く、常に何かにチャレンジさせていないとすぐ転職されてしまうため、「やらせる仕事」をつくることが私の仕事になっています。ただ、旧態依然とした本社幹部には煙たがられているようで、歯がゆさを感じています。日本はやはりまだまだですね。

楽しみ（ゆきなな・海外・その他・32）

人生の貴重な時間を費やす「仕事」、とても素敵なフレーズだと思います。私が求めていることは楽しむことで、自分で自分の楽しみを作り出す作業が仕事だと思っています。それが新しい企画であったり、顧客の新規開拓であったりします。私の場合、上司がこれを快くやらせてくれた時に、モチベーションが上がります。

範囲が狭まっているような（isabel86・愛知県・47）

仕事は自由にさせてもらえる環境にありますが、自分で考えてすればよいと言われると、自分のやりやすい仕事しかしなくなるような気がします。無駄が省かれて効率のよい仕事ができる反面、全く新しいことにはかかわらずにすんでしまう傾向にあり、逆に仕事の範囲を狭めてしまっているように思えるこのごろです。

経理で（真打ち・栃木県・44）

以前勤めていた会社の経理は、何とも理解しがたい方法で業務をおこなっていた。確認すると、「前からそうだったから。」との返答。出てくる数字が誤りではないにせよ、その過程には、改善の余地があった。何か別なやり方があるはずと、試行錯誤を重ね、明朗な方法に辿り着いた。了承が得られた事は、今も自信につながっている。

性格的な問題（にしひがし・茨城県・41）

性格的に自分が先頭を切ってビジネスを推し進めるタイプではないので、優秀な人とともに、協力して知恵を出していく方が自分には向いています。

自分には出来ない（綾ooo・東京都・36）

仕事を作るのは自分じゃなくて、それが出来る人がやると思っているところがあります。私は、自分にはそのような才能がないと思っていて、与えられた仕事はしっかり取り組むようにと考えています。そう考える理由は、私が創造することより何か一つのことを追求することが向いていると感じていること、仕事をつくるという意識付けが出来る機会がなく来てしまったこと、自分にそんなこと出来ないという自己評価が低いこと3つの要因が重なっていると感じています。

投稿を拝見して、まず、「仕事を楽しむ」という文章が一番目につきました。
 
「自分らしく仕事を進めること、仕事を楽しむ工夫を今後も続けていきたい」（Smileさん）
「自分が得意な分野で新ルールを構築するのは楽しい仕事」（cheetanさん）
「自分で自分の楽しみを作る出す作業が仕事」（ゆきななさん）
 
自分らしく課題を乗り越えるためだったり、既存のシステムへの不満を解決するようなシステム統合業務フローの策定だったり、新しい企画立案や新規顧客の開拓だったり、それぞれが取りかかっている仕事へ前向きに取り組んでいる姿勢が伺えます。
 
そして、「自分で仕事を探して、自分で先輩たちの仕事を盗んで任せてもらった」（おひさまようこさん）や、「何か別なやり方があるはずと、試行錯誤を重ねて明朗な方法に辿り着いた」（真打ちさん）。
よほど業績が悪いなどの問題がない限り、職場ではとかく、「前からそうだったから」という慣習で仕事が動いていることが少なくないといえます。
その慣習の中で、人員が増加したり、違った効率性を求めたりする場合、新しい方向へ移るまで多かれ少なかれ摩擦が起き、その場に自分のポジションを確立するまでに時間がかかり、その間どのような努力や工夫をするかが重要なことになると思われます。
 
一方、「協力して知恵を出していく方が自分に向いている」（にしひがしさん）や、「与えられた仕事をしっかり取り組む」（綾○○○さん）のように、「自分は仕事をつくり出すタイプではない」と指摘しながら、自分の仕事へ向かう誠実さが伺えるのが印象的です。
 
さらに、「やらせる仕事」をつくることがお仕事のmarco302さん。常に何かにチャレンジさせないとすぐ転職されてしまうとのこと。どんなことを注意して「やらせる仕事」をつくっていらっしゃるのか興味深いです。
 
毎日同じような仕事でも何かしら新しいことを少しでも任せたいという思いから、課題を発見して、解決するように仕事を仕掛けるのは自分で仕事をこなすよりかなり労力が必要だと考えられます。新たに視点を変えて、部下の一人ひとりの個性を活かすことが重要なのかも知れません。
 
脳科学者の茂木健一郎氏の著書『忘れるだけでうまくいく　脳と心の整理術』で、「人間の脳は、新しいものを好むネオフィリア（neophilia）という性質をもっています。この地球上で人間だけが進化と繁栄を得たのは、人間が新しいものを好む性質を持っていたからだといっても過言ではありません。これは裏を返せば、人間の脳にとっては退屈が一番の敵だとういうことです。」と述べています。
 
そこで、「同じような仕事内容でも、新たに見かたを変えたことで仕事への取り組みが変わったこと」や「失敗したことで新たな仕事がつくれたこと」、「違った視点で仕事をつくったこと」など、退屈しないように仕事をつくる工夫がありましたら、具体例などを踏まえて教えてください。


★田村議長の過去の円卓会議より
・いつかは、起業してみたい？
・2011年。仕事で工夫をしてきましたか？
・本当は、起業してみたい？

• 2013.09.09
• 田村真理子 日本ベンチャー学会事務局長