働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3367 開催期間 2015年10月30日- 11月06日
多様なご意見やご提案をありがとうございました。妊娠出産育児が、仕事と働く女性の心身に多大な影響を及ぼし、また、社会的な事象であることが共有されました。 「30歳までに一人は出産する予定でしたが、結果としては、仕事を優先し、出産は33歳。子どもふたりは欲しかったですが、ひとりになりそうです」という愛知県nahoさんのように、理想と実際のライフデザインに差が出てしまうのが多くの方々の現実です。 業界、業種、職能、希望や社内事情、政府の方針により、働く女性が妊娠出産の機会やキャリア形成の好機を失ってきたことは事実のようです。ワークライフバランスが整う職場環境や長時間労働モデルの是正も急がれますが、みなさんの職場環境は変革が始まっているでしょうか。 広島県こいしさんのコメント「社会全体が、家庭より仕事を優先する人を優遇していなければいいのですが」はまさに家族政策が成功した国々の方針です。 国立社会保障人口問題研究所の2009年~2011年の調査では、産後に同じ職場復帰した38%の女性のうち育休を使用女性は24%でした。これは個別の事情にもよりますが、12%が産後8週間後には復帰せざるをえなかった状況であることを指しています。 希望か任意か不可抗力か、その理由を示すデータはありませんが、子どもが病気がち、または本人が産後体調不良の場合は、産後8週間で職場復帰は、現実はかなり厳しい状況です。「産後すぐに戻ります」と宣言して産休に入っても、戻れなかったという現実も多いことは共有されるべきでしょう。みなさんの周囲ではいかがでしょうか。 NOと答えた方々の中には、「結婚も妊娠出産も、コントロールできないもの」との意見も複数ありました。育児も急な発熱などがあり予定不調和です。ある調査では、3歳未満の子どもの急な発熱で、保育園から迎え要請の連絡が入るのは、平均で年5日とのことです。病児保育対策を組んで乗り切っている事例が多いでしょう。 kotoko_gさんのような「女性が入社1年早々で産休を取るのに違和感を感じています。採用や教育に時間や費用をかけているのに、産休育休で1年以上休むのであれば、期間限定の派遣を選べばいい」というご意見も、採用側、経営側の本音だと思います。 私自身も、経営者として新入社員や中途採用の入社一年以内の妊娠が続き、悩んだことがあります。「職場は仕事をするところ」とはいえ社員には家族がいる。 合理性や効率主義だけでは解決できない場面での突破口を、経営側も他社の事例などを共有しあい革新すべき時期が来ています。 「子どもを持つなら仕事はできない」という二律背反モデルしかない社会構造では、新しい命も女性活躍による仕事も生まれません。それは、貧しい社会といえるでしょう。 予定不調和とはいえ、働きながらの妊娠出産への対策、ワークとバースのバランスのために、職場でどんな制度があれば良いでしょうか? 引き続き、みなさんの率直なご意見をお待ちしています! ★大葉議長の過去の円卓会議・10-20代に、妊娠・出産のこと教えられますか?・養子縁組に、興味がありますか?
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