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会議番号:3433 開催期間 2017年03月31日- 04月07日
たくさんの投票・投稿ありがとうございます。 現時点の投票では、YES、NOがほぼ半数となっております。 今回の投稿では、更年期(*)世代の皆さまからの投稿を多く頂戴しました。 更年期に差し掛かってくると、女性ホルモンレベルの減少により、規則正しかった月経が不順になり(cheerさん)、ホットフラッシュ、喪失感、嫌悪感(しろえちゃんさん)など様々な心身の症状が出現してきます。 月経が規則正しく起きている間は、女性ホルモンは、二次成長の発育促進、月経や妊娠・出産に関わるものという認識しかないかもしれませんが、そのホルモンが減少してくると、子宮以外の身体の色々なところで女性ホルモン、特にエストロゲンが役に立っていたことに気付かされます。 エストロゲンは、脳や心血管、骨や関節、糖代謝や脂質代謝、皮膚や粘膜などの体内の様々なバランスを保つ働きがあります。そのため、加齢に伴うエストロゲン欠乏症状として、月経不順→自律神経失調症状(のぼせ・ほてり・発汗・めまいなど)→精神神経症状(疲労感、不眠、不安、憂鬱、物忘れなど)→性器の萎縮(萎縮性腟炎、腟乾燥感、性交痛など)→動脈硬化(脂質代謝異常、心筋梗塞、脳卒中)→骨粗鬆症などの症状が加齢とともに現れてきます。 更年期に現れる多種多様な症状の中で、器質的変化(背後に別な病気などが存在することなど)に起因しない症状を更年期症状と呼び、これらの症状の中で日常生活に支障をきたす病態を更年期障害と呼びます。更年期障害の主な原因は卵巣機能の低下ですが、これに加齢に伴う身体的変化、精神・心理的な要因、社会文化的な環境因子などが複合的に影響することにより症状が発現すると考えられています。 更年期障害の治療法の1つとして、減少したホルモンを補うホルモン補充療法があります。女性ホルモン依存性の病気がある場合など適応とならない方もおられますが、エストロゲンを少し補って(内服薬・ジェル剤・貼付剤などがあります)、更年期症状の改善を目的とする治療です(子宮がある方は、子宮内膜保護のために黄体ホルモンを併用します)。また、ご自身が感じる更年期症状の改善だけでなく、骨量減少や脂質代謝異常など身体の内面での変化へも予防医療的な役割を果たします。ホルモン補充療法を希望する場合は、ホルモン補充療法の適応となるか、どのような薬剤を使用するか、投与ルート(内服または経皮投与)はどうするかなど医師とよく相談した上で、リスクとベネフィットを良く理解してから開始しましょう。また、ホルモン補充療法中は、乳がん検診を含め定期的な検診を受けることが大切です。 Morninng1967さんからは、更年期治療の開始のタイミングや病院選びについての質問がありました。ホルモン補充療法の開始時期としては、閉経から何年も経過してから開始するよりは、なるべく閉経に近い時期からの開始が良いとされています。更年期症状が出現したら、早めに一度相談されることをお勧めします。 病院選びについては、産婦人科専門医の中でもサブスペシャリティーとして女性ヘルスケア専門医(日本女性医学学会ホームページ で検索できます)を取得している先生がいらっしゃる病院やクリニックを選んだり、総合病院・大学病院などでは、更年期外来や中高年外来・健康維持外来など名称は様々ですが、更年期治療を扱う専門外来がある施設を選んで受診すると安心かもしれません。 ma kiさんからは、ホルモン変化の知識をえたことで、イライラもホルモンバランスの影響とご自分を客観視できるようになったことで、気持ちに余裕が持てるようになった、とのご意見がありました。 女性ホルモンについて学んだことで起きた気付き・変化・対策などがありましたら、教えて下さい。 最近では、企業で女性社員を対象とした「女性の健康セミナー」などを開催し、女性ホルモンの変化と健康管理について学ぶ機会を提供しているところもあります。ホルモンについて学んだことがある方は、どこで学びましたか。 女性ホルモンについて学ぶ機会がこれまでなかった皆さまは、どのような学ぶ機会が提供されるとよいと思いますか。 皆さまのご投稿お待ちしております。 *更年期;閉経の前後5年間をいう。日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳。★鈴木議長の過去の円卓会議より・過去1年。乳がん検診受けましたか?・体調管理に漢方を使ったことがありますか?・過去1年、婦人科検診を受けましたか?
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