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会議番号:3465 開催期間 2017年10月20日- 10月27日
以前の円卓会議「しつけのために叩くことは必要ですか?」の問いかけにはYESが4割でしたが、今回の「叩かない子育て、日本は実現できますか?」の問いかけには、8割近い人が「実現できる」と答えてくださっています。とても頼もしいです。 投票や投稿をありがとうございます。 YESと答えてくださった方の中にも、ご自身が子どもを叩いた経験があると教えてくださった方がいます。叩いてしまったときは「いずれも自分が疲れてイライラしている時でした」とのりぴょんさん。「夜中に泣き止まない子どもを長時間抱っこし『落としてしまいたい』という衝動にかられた」とシンゴパパさん。このように多くの場合は、自分が疲れていたり、時間がなかったり、ストレスが溜まっているときではないでしょうか。 「叩かれたら恐怖心しか残らず、親の真意は伝わらない」(nekosaurusさん)という言葉のように、親が叩いたり怒鳴りつけた場合、ほとんどの場合、子どもは行動を止めます。そして反撃できません。それは、反抗したり反撃すると、より大きな罰になって返ってくることを知っているから。その時点で、子どもは親の顔色を伺って、親に怒られないように行動していると言えるでしょう。 「兄弟やお友達に危険行為をする場合、嘘をついた場合など、厳しい言葉で叱るよりはお尻を叩く方が効果的」(tulipさん)という投稿がありました。もちろん、危険な行為は制する必要がありますが、なぜそんな行為をしたことのか、なぜ嘘をついたのかという子どもが行動を起こした原因に注目していただけたらと思います。 兄弟や友達との関係の中で、うまく気持ちが伝えられなくて、押してしまったり、友達を叩いてしまったり。子どもを叩くことは、即座に困った問題行動を止めることができますが、子どもが自分で考えていい行動をする導きにはなりません。「悪いことをしたときにお尻をたたく幼児への体罰は、約束を守れないなどの問題行動につながり、しつけとして逆効果」という研究が今年2017年7月に報告されています。お尻や手も子どもの一部です。子どもの嘘についても、いろいろな嘘があります。嘘はよくありませんが、なぜそのような行動をするのか、なぜそんなことを言うのかと、子どもの心にぜひ寄り添ってみていただけたらと思います。 「体罰を法律で禁止しても精神的虐待を抑制することにはつながらないのでは」(おがわさん)と投稿くださいました。先日、福井県の中学生が、教師からの暴言に耐え切れず命を落としてしまうという悲しい事件がありました。おっしゃるように体罰と暴言を一緒に考えていくべきと思います。ただ暴言自体、発している方は「これが暴言である」となかなかわかりにくいように思います。体罰はいけない、子どもの人権を尊重するというところをしっかり共有し、まず子どもへの体罰・暴力をなくしていくことが、子ども自身を否定したり、虐(しいた)げるなどの暴言も減らしていくことにつながるのではと考えています。 mariaさんは「人が人を叩くことはハラスメントの一種であることを広く認知できれば」と投稿くださいました。大人同士なら叩いたり、体罰をすれば、事件になりかねません。親なら子どもを叩いたり殴っていいという考え方自体を、日本ももうやめてしまいませんか。 1日目のコメントにも書きましたが、叩かないで子育てしている国は世界で53カ国になりました。DVもなかなか減りませんが、子どもへの意識を変えることによって、大人同士も互いを尊重する世の中に、変わっていくのではと思っています。叩かない子育て、日本は実現できますか?子どもが言うことを聞かないとき、イライラしたときに、親はどうしたらいいでしょうか。また、叩かないで子育てすることの壁になっていることはなんでしょうか? ご自身の子育てや、周囲の子育ての様子を見て、ぜひ、ご意見をお聞かせください。★高祖議長の近著をご紹介します『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』(かんき出版10月18日発行)★高祖議長の過去の円卓会議より・しつけのつもりが行き過ぎる。理解できますか?・学校での体罰、経験ありますか?・児童虐待、過去最多12万件。5割が「心理的虐待」。防げますか?
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