働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3484 開催期間 2018年03月09日- 03月16日
「オンライン医療、一気通貫の実現に期待しますか?」について、たくさんのご投稿ありがとうございました。3月12日11時の時点で85%の方がYes、期待すると投票されています。医療関係者の皆さまからも率直な思いやご意見をいただき、とてもありがたく思います。 1日目は「どういう人がどういう場合に在宅医療を受けたいと思いますか」について質問しました。月のしずくさんは「親が入院した際は、退院後の生活再建が大変だったので、『在宅見守りサービス』が実現できると助かります。」とおっしゃっています。また、高齢で身体の不自由な親御様のいらっしゃるnhatsueさんからは「私が必ず担わなくてはならないのは病院通いと薬局通いです。待ち時間もあって、半日仕事です。なんとかならないかなぁといつも思っています。」という意見をいただきました。医師の引退等で閉院が相次いでいる環境にお住まいのJerrybさんからは、「残ったクリニックに患者が集中して、予約を入れても院内の待ち時間が長く、大人も子どもも疲れ果ててしまいます。」という別な観点からの意見をいただきました。 皆さまの意見を踏まえ、身体の自由がきかない高齢者や家族を支えるために、在宅医療のニーズが大きいことをあらためて実感しました。また皆様から、在宅医療のニーズ以外に、オンライン診療の有用性についていくつかコメントをいただきました。 mr-mamaさんの「サラリーマンにとっては病院への移動や待ち時間の確保が難しく、受診できずに結果的に悪化させてしまうこともままあると思います。オンラインで受診できれば軽いうちに治療ができるのではないでしょうか。」という意見や、精神科の仕事をされているnekosaurusさんは「通院できない、受付できない、待合で待てない、などの理由で受診を中断してしまう人がいます。」という投稿をいただきました。オンライン診療を活用することで重症化予防に繋がる可能性があるということだと理解しました。 一方で、医療従事者の方からオンライン診療に係る懸念点の指摘もいただきました。内科医のyu-hoさんから「容態が変わりやすく重症化しやすい高齢者を直接診ないで診療するなんて、医師として私はとても責任が持てません。」「高齢者のうちオンライン診療用の機器を使いこなせる理解力を持つ方は少ない」といった意見や、看護学研究者の「なしのきさん」からは「それを利用できるだけのお金があればの話。(中略)一部の人だけのサービスになる可能性もあるのでは?」ということでした。 「オンライン診療(遠隔診療)」といっても、その具体的な内容については色々なイメージがあり、対面診療との使い分け(組合わせ方)や、機器使用の補助など、今後の活用のために、検討が必要であることがわかります。 【オンライン診療(遠隔診療)とは】 現在、厚生労働省の検討会では、オンライン診療のガイドライン案を検討しています。 3月9日時点のガイドライン案(5頁)では、オンライン診療(遠隔診療)とは、「遠隔診療のうち、医師―患者間において、情報通信機器を通して、患者の診察及び診断を行い診断結果を伝達する等の診療行為を、リアルタイムで行う行為」と定義されています。*なお、これと別に新たに「オンライン受診勧奨」「遠隔医療相談」を定義しています(5~6頁)。 技術革新を経た最先端のオンライン診療では、スマートフォンやパソコンの画面を通じて、8Kの高精細のリアルタイム動画を、5Gのスピードで双方向で送ることができるため、少なくとも医師の視覚・聴覚を通じた情報量については、直接・対面で「診る」レベルに近づくでしょう 。 また、このガイドライン案では、オンライン診療の「適用対象」(10頁)について、初診は原則として直接の対面による診療を行うべきこと(ii)や、その例外として医師の判断のもとで初診であってもオンライン診療を行うことが許容される場合(iv)などを記載しています。 自立困難な高齢者の一人暮らしや老々介護が増えています。こうした通院困難者にとって在宅でのオンライン診療は効果的と考えられます。 また、高齢者でなくても、誰しも病気で苦しい時に、一人で病院に行くのが困難なのは皆同じかもしれません。重症化予防の取組を推進することが喫緊の課題となっていますが、健康診断で要注意判定を受け取り、体調不良を自覚しても、病院での長い待ち時間、往復の交通費、休務による収入減などを考えると、なかなか仕事を休んで病院に行く決断ができないのが現実でしょう。 子育て中の親にとって、症状のまだ軽い段階で子どもを病院に連れて行くかどうかは判断に迷うかもしれません。都会の小児科はいつも混雑していますし、病院の待合室で他の患者から病気をうつされるリスクがある一方で、軽症を放っておいて重症化させてしまったら、悔やんでも悔やみきれません。小児科医がオンラインで「病院にかかった方がいい」「しばらく様子をみてよい」「市販薬で対処してよい」といった診断をしてもらえば、とても助かるはずです。 そこで、3日目に向けて皆さんに質問です。「スマートフォンやタブレットなどのIT機器を活用したオンラインでの在宅医療を利用したいですか?」まず、イエス・ノーの投票をしていただき、利用したい理由or したくない理由とあわせてお聞かせください。また、上記のオンライン診療のガイドライン案の内容の感想についてもご投稿ください。★合わせてお読みください! ・林議長の過去の円卓会議「介護制度、変えてほしいことありますか?」・林議長が登壇された「国際女性ビジネス会議」リポート・関連テーマ「病院と薬局の分離。メリット感じていますか?」
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