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会議番号:3564 開催期間 2019年09月27日- 10月04日
皆さんの「期待値」は高いですね。ただ実際に何ができるかとなるとなかなか難しいのです。例えば、地球環境問題。日本では石炭火力の新設計画がありますが、これが世界から冷たい目で見られています。石炭火力は二酸化炭素をいっぱい出す「汚い」発電所とされているからです。でも2011年の東日本大震災で原発が一斉に停止して以来、火力がなければ日本のエネルギーは賄えなかったでしょう。 そして原発再稼働がなかなか進まない今、老朽火力を廃止して新しい石炭火力発電所を設置しようとするのも理解できなくはありません。環境大臣としてCO2のことだけを考えれば、やはり原発再稼働が選択肢になります。しかし実際問題として原発再稼働が進まないとき、石炭火力新設計画を止めさせるという決断をすれば、そのしわ寄せは企業や国民に行くことになります。それをどうやって説得するのか、それが小泉大臣の最大の課題ということになります。 また原発事故による汚染土の問題もあります。福島県を30年の間、「中間貯蔵地」にするという約束を国と福島県は取り交わしています。しかし最終処分をどうするのかはまったく決まっていません。小泉大臣の任期中に解決しなければならない問題ではありませんが、歯切れの良さを評価されてきたことを考えると、方向性だけでも示して、国民を説得してほしいと考えます。これができれば、押しも押されぬ総理候補になれます。 もちろんこれは小泉大臣だけに任せていい話ではありません。Jerrybさんが言われるように議論を透明化して国民と情報を共有し、国民にも考えてもらうことが必要です。その上で納得ずくで政策を選ばなければならないと思います。イギリスのEU脱退が大混乱に陥っているのは、拙速に国民の意見を問うたこと、その後の状況を利用して権力を得ようとする政治家が出てきたこと、これが元凶だと考えます。 膠着して一歩も進まない議論を、何とか前に進めるようにするには、リーダーシップが必要です。小泉大臣は、世界の環境問題で日本がリーダーシップを持つべきといいましたが、まずは小泉大臣が日本でリーダーシップをもつことが必要でしょう。 さて皆さんに伺います。政治家はなかなか有権者の反発を買うようなことを言えないものです。前の環境大臣の原田さんが辞めるときになって、原発の汚染水は海に放出するしかないのではないかと「個人的見解」を言ったのが、政治家が置かれている状況を如実に語っていると思います。では選挙に圧倒的に強い小泉さんなら、有権者の多少の反発など気にせずに、思ったことが言えるのかどうか、皆さんがもし小泉さんの立場ならどうしますか? 小泉さんに、どんな言動を期待しますか?★藤田議長の過去の円卓会議より・第4次安倍改造内閣、よりよい成果は期待できますか?(2018年10月)・老後のために2000万円、驚きましたか?・広がる「自国第一主義」、危険だと思いますか?
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