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会議番号:3515 開催期間 2018年10月05日- 10月12日
皆さん、とても厳しいですね。まあアベノミクスの3本の矢といっても、実際に効果を発揮したのは、日銀による異次元の供給緩和だけだと言ってもいいのかもしれません。しかしこの異次元金融緩和はいつまでも続けられるはずがないのです。金融緩和も財政支出も基本的には民間の活力が戻るまでの時間稼ぎにしかすぎません。その意味では首相官邸は本気で規制緩和による民間活力の掘り起こしをやっているのかどうか、私には疑問に見えます。稼ぐ力をどう磨くかとともに必要なことが、使う項目をどのように合理化していくかです。昔、イギリスのオズボーンという財務相は、財政再建には歳出カットと歳入増(増税)の二つしかなく、しかもその両方をやることが必要だと言いました。まさにその通りだと思います。上げ潮経済にして税収が増えたと総理大臣は言われるけど、それはそんなに当てになるものではないのです。 税収の課税基盤が広くいちばん当てになるのは消費税です。来年の秋には8%が10%になります。ただこれも軽減税率という天下の愚策とでもいうべき言葉が盛り込まれていて、これから来年までの間にあちこちでいろいろ駆け引きが産まれるでしょう。EUは軽減税率を止めようかというときに、なぜ日本は軽減税率という、低所得者への支援にもならないような制度を持ち込むのか理解に苦しみます。 さて財政状況が厳しい中で、皆さんがいちばん気になる政策はやはり社会保障でしょうか。安倍総理も「国難ともいうべき少子高齢化」といって立ち向かうことを宣言しました。もっともどう立ち向かうかはまだあまりつまびらかではありません。 さて皆さんは、社会保障改革と言ったとき、何をどうしたらいいか、その財源をどう調達するか、どのようにお考えになりますか。たとえば年金の支給開始年齢をもっと思い切って引き上げるとか、医療では高齢者の自己負担分を現役並みに3割で据え置くとか、80歳になったら公的保険の対象から外すとか。ドキッとするような方策までいろいろありますが、お考えをお聞かせください。★藤田議長の過去の円卓会議より・トランプ大統領の貿易政策、気になりますか?(2018年7月)・株価上昇。日本経済は良い方向に動いていますか?(2017年12月)・安倍内閣、改造でよくなりますか?(2017年7月)
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