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会議番号:3601 開催期間 2020年07月03日- 07月10日
ほとんどの方が「気にかけている」に投票されました。投票数が伸び悩んでいることを考えると、日本での関心の高さは今ひとつかもしれません。中国の振る舞いに、多くの国が「遺憾」を表明しながらも、有効な手立てを打てない現状に無力感を覚える人は少なくないでしょう。しかし、強圧的な手段にでた北京政府もまた、追い込まれているのではないでしょうか。 「内容を知らされず当日に施行され、いざ、蓋を開けたら.....これは悪夢でしかない」とle petit princさんは指摘しました。香港市民に極めて重大なことが、遠く離れたところで一方的に決められる。「独裁」とは、こういうものです。 佳華さんは「封建体制に抵抗した子孫が、今は逆の立場になって弾圧している。人間は権力を持つと豹変して専制君主のようになる」と言いました。旧体制に抵抗した人たちが支配者になり世代が変わると、同じ政権でも別物になってしまうのかもしれません。 自由な香港を支えていた「一国二制度」に無理があったのでは、という声もありました。真打ちさんは「返還当時から後に波乱を生む要素は大いにあった」と言います。blueberry53さんは「いずれ終焉する自由と民主主義であった。香港は経済的に利用するだけの場所であり、自由を流入させる場所ではなかった」と見ています。 香港返還の時、指導者だった鄧小平は「50年間は一国二制度」と約束しました。「改革開放」を掛け声に市場経済へと舵を切り、国際社会も「50年経てば中国も変わるのでは」という楽観的な見方をしていました。しかし、中国は自らが変わることを恐れ、香港の中国化を強行したのが今回です。北京の指導者が、自分たちの政権に自信があるなら、このような理不尽なやり方をしなかったでしょう。 香港の民主化運動は近年盛り上がったものです。それまでは政治活動も投票率も低調でした。習近平政権になり香港への干渉が強まったことがきっかけに「雨傘運動」など若者が声を上げ始めた。最初は小さな学生運動でした。それが広がったのはなぜでしょうか。 「香港国家安全維持法」が施行され、民主勢力には絶望的な状況ですが、見ようによっては「北京政府はそこまで追い込まれた」とも言えます。振り返れば、韓国もちょっと前までは独裁政権が民主化活動家を弾圧していました。ミャンマーでも独裁は自壊しました。中国にゴルバチョフが出ないとも限りません。 MonicaUさんは「個人レベルでできることを考えています」と言います。大きな歴史の流れの中で「個人」ができることはあるのでしょうか。どんな小さなことでも結構です。あなたが「自分ができること」を考え、投稿してください。それが香港市民を励ますことになるかもしれません。「香港の民主化運動、気にかけていますか」へのYes/Noの投票と併せあなたの、ささやかな投稿を、お待ちしています。
★山田議長の過去の円卓会議より
・香港の抗議活動、注視していますか?(2019年6月)
・米大統領選。「トランプ再選」、あると思いますか?
・安倍政権。長期政権の緩み、ありますか?
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