イー・ウーマン（ewoman）

利用していますが（まうやん・東京都・49）

今どきは、電子決済のみの対応のお店があったり、とっさにお財布を出すのが面倒であるとか、コロナ対策としてお金を直接触らない、などの理由で以前よりスマートフォン決済を利用しています。以前から怪しいといわれていたPayPayや今回のドコモ口座は関与していませんが、それでも完全に信用してよいのか不安であるため、スマホ決済の場合はプリペイドだったり入金を少しずつしておいた上での利用を行い、自分なりの防衛はしているつもりです。

過渡期だから仕方がない（ＩＰウーマン・東京都・51）

財布を落としても被害はたかだか入っている現金だが、ネットを通じた不正引き出しの被害は無限大。銀行口座と紐付けられるマイナポイントなんて恐くて貰えない。ただ、キャッシュカードも暗証番号がバレてしまえば同じことだし、今までも割と危険な綱渡りをしていたことに改めて気づいた。店ごとに使えるスマホ決済が違い、不便に思っていたので、過渡期の今は色々手を出さず、技術的に落ち着くまで様子を見たいと思う。

不安だが利便性を考えて利用（黒船・神奈川県・53）

海外の多くでは、数年前からほぼ電子決済が基本になりました。タクシーを呼ぶのもバスに乗るのも、スマホでチケットを買ったり予約したり。スマホがなければ旅も出来ません。一方日本では、電子決済が進まずに逆に不便に感じていました。しかし、スマホ決済登録の簡便さは、セキュリティの甘さと紙一重だと思います。こんな簡単で良いのかな？と不思議に思っていましたが、やはり問題が続々発覚していますね。デジタル省も出来るということなので、早く安全なシステムを構築して貰いたいです。

選択と集中（いまいくん・埼玉県・57）

全く現金を使わない日がほとんど、というくらいスマホ決済を使っています。当然リスクはあると思いますが、利便性や割引き、ポイント等のメリットと天秤をかけると使わないという選択肢は無いですね。リスクを回避する方法としては、使う電子決済や銀行口座を絞って選択と集中をすることでしょうか。特に銀行口座と証券会社の口座が紐付いているので、毎日欠かさず残高をチェックしています。

IT事業者と行政　双方の失態（tomomo3・東京都・48）

モバイル通信とネットバンキング両方を経験した身からの意見です。IT事業者はKnow Your Customerの本質を知らないため、適切なフローを設計できず、行政はIT事業者が適切なKYCを行っているかチェックする機会と技能の両方がありません。事業者側、行政側双方において人材育成が急務だと感じました。

事業者の危機感が薄いと感じる（pagi・東京都・57）

今回の報道を見ていると、事業者サイドが「鍵を付けたから大丈夫」と思考停止している気がしています。その「鍵」はどの程度確実に防御できるものなのでしょうか。盗みたい人の目線が欠けているのではないでしょうか。このままの発想では、何重かにロックしてもイタチごっこになり、なかなか防ぎきれないと思います。

電気が使えないと何も買えない（みもざ・神奈川県・52）

携帯電話会社の紐付いたスマホ決済を利用しています。今回のことでマイナポイントの手続きを躊躇してしまいます。今年、水害にあった友人は、ネット回線が止まった店舗でクレジットカードが使えず、買い物ができないことを嘆いていました。地元銀行なら現金が引き出せると、そちらに入金し支援しました。電気や電話回線の復旧が遅れれば、キャッシュレスの生活では困窮したと思います。詐欺の問題もありますが、電気に頼る決済方法そのものに不安を感じます。

利用してみれば（IZUMI・鹿児島県・46）

便利で元には戻れないんでしょうけど、新しく出たものには必ず問題が起きるので暫く様子を見ているところでした。今回のドコモの件で、セキュリティも強化されるでしょうし、利用したいと思っています。

現金はほぼ使いません（ayako7777・東京都・48）

コロナ以前からできればすべて電子決済したいと思っていたタイプなので、様々なスマホ決済を活用しています。スマホ決済に不安というよりも、各サービスや銀行の本人確認の問題と思っているので、利用する際にセキュリティをユーザーがしっかり確認することが大切だと思います。サービス側の説明を鵜呑みにせず、納得いくものだけを今後も利用したいと思います。

バックアップとして（Penguin・海外・その他・41）

日本国内におりませんので、不正引き出しのニュースは読みましたが、実際の不安は今のところ感じていません。スマートフォンには万が一お金やクレジットカードがない状況になった時に支払いができるよう、Apple Payのみ入れてあり、支払いも意図的に口座残高を低く保っている当座口座のデビットカードからと設定してあります。もし不正使用されたとしても、デビットカードの付帯保証と、そもそもお金がそれほど入っていない口座という二つの対策をしてあります。

決済事業者（simasima・福岡県・52）

数年前から事業者側の人間です。働いているので慣れましたが、最初はファンタジーのようでした……。今はほぼスマホ決済、次にカード、交通系、最後に現金。席での注文、決済までできるお店に行くと感動を覚えます（意外な場所、地方だったりします）。不安は時折ありますが、これまでトラブル、不明なことは一切自分にはありませんでした。報道は色々ありますが、よほどのことが無い限り、今後も使い続けます。

早速、たくさんのご投稿をありがとうございます。２１日朝の時点で「スマホ決済に不安を感じる」という方は89％。思っていたより多いなという印象を受けました。政府のキャッシュレス推進政策を受け、日本でもスマホ決済が普及しましたが、皆さん、心配しながら使っていらっしゃるということですね。
 
まうやんさんは「入金を少しずつにして防衛している」そうですし、いまいくんさんは「使う電子決済や銀行口座を絞り、毎日欠かさず残高をチェックしている」そうです。さらにIPウーマンさんは「過渡期の今は色々手を出さず、技術的に落ち着くまで様子を見たい」というご意見でした。IZUMIさんからは「新しく出たものには必ず問題が起きるので暫く様子を見ている」というご意見をいただきました。
 
実は、スマホ決済が問題になったのは今回が初めてではありません。日本では非接触型のICチップを携帯端末に搭載した「おサイフケータイ」という電子決済サービスがありましたが、今話題となっているのは２次元バーコードを使って電子決済するスマホ決済です。ソフトバンクやヤフーが始めた「PayPay」などがその先駆けですが、2018年末の導入当初にも不正利用が発覚しました。
 
2019年春にはセブン＆アイ・ホールディングスが始めたスマホ決済サービス「セブン・ペイ」でも不正な利用が見つかり、結局、そのサービスは中止されてしまいました。いずれもシステムの設計に問題があったといえます。今回の「ドコモ口座」でも銀行口座を紐づける際に、銀行とＮＴＴドコモの双方で本人確認を十分に行うシステムになっていなかったということが問題の原因でした。
 
バーコードで決済できるスマホ決済は導入コストが安いことから日本でも急速に普及しましたが、ICチップ型の電子決済手段に比べセキュリティーが低い分、システム設計をきちんと行う必要があったといえます。IDとパスワードを使った決済では、パスワードを何度か間違えるとロックされる仕組みがありますが、今回のドコモ口座ではパスワードを先に入れ、IDの方を何度も入れ直すという方法でセキュリティーが破られてしまいました。
 
そこで本日の皆さんへの質問ですが、どんなことが解消されたり担保されれば、安心してスマホ決済を利用できるとお考えでしょうか。スマホ決済に不安を感じるかどうかについてイエス、ノーをお答えになったうえで、ご回答ください。ノー（不安を感じない）という方も、「より安心して利用できるようになるためには？」という視点でお答えください。本日もまたたくさんのご投稿をお待ちしております。


★関口議長の過去の円卓会議より
・キャッシュレス。実践していますか？
・GAFAの個人情報収集、気になりますか？
・フィンテックって知ってますか？

• 2020.09.21
• 関口 和一 （株）ＭＭ総研代表取締役所長、元日本経済新聞社論説委員