働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3449 開催期間 2017年08月04日- 08月11日
皆さん、こんにちは。日経の関口です。早速、たくさんのご投稿をありがとうございます。「フィンテックを知っている」という方は7日朝の段階で46%。半分弱の方がご存じだという結果になりました。 フィンテックというと何か特別な技術のように感じますが、えこりんさんが「割と身近なもの」と指摘されているように、日本で生まれた電子マネーの「Edy(エディ)」や「おサイフケータイ」などもフィンテックと呼ぶことができます。violet-mさんが「金融のIoTということでしょうか」と質問されていますが、まさにピッタリの説明ではないかと思います。 最初のフィンテックブームはインターネットが一般に使われるようになった1990年代中頃にやってきました。当時は「電子マネー」という言葉で語られましたが、「サイバーキャッシュ」や「eキャッシュ」といったインターネットによる決済手段が多数登場しました。しかしアマゾン・ドット・コムも生まれたばかりのころで、ネットによる電子商取引自体が広がっていなかったことから、一過性のものに終わってしまいました。第2のブームが「ペイパル」や「おサイフケータイ」などの登場です。ペイパルはネットオークションなどの決済手段として人気を呼び、そこで大成功を収めたのが米電気自動車大手、テスラを経営するイーロン・マスク氏や『ゼロ・トゥ・ワン』の著作で知られるピーター・ティール氏などです。 そして今日の第3のブームを巻き起こしたのが、仮想通貨の「ビットコイン」やスマホ決済の「スクエア」などです。インターネットに加え、クラウドや人工知能(AI)、ビッグデータといった新しい技術が付加されたことで、利用範囲も単なる電子決済にとどまらず、クラウドファンディングやソーシャルレンディング、クラウド会計、ネット資産管理など、様々な分野に広がりました。日本でも「freee(フリー)」や「マネーフォワード」など多数のベンチャー企業が生まれました。 実はフィンテックはさらに次の段階に進もうとしています。最近、日本で話題を呼んだのが「CASH(キャッシュ)」や「VALU(バリュー)」といった新しい金融サービスです。キャッシュはハンドバッグなど身近なものを写真に撮ってネットに上げるだけで値段を算定し、現金を貸してくれるといういわば「ネット質屋サービス」です。バリューは株式会社の株券と同じように個人が自分に対する評価をもとに個人株券を発行し、それが市場で流通するという仕組みです。この会社を始めたのはホリエモンこと堀江貴文氏らのベンチャー起業家で、「VL」と呼ばれる個人株券の評価額ランキングでは堀江氏自身がトップになっています。 このようにフィンテックは今後も大きな広がりを見せて行きそうです。しかし、そこで気になるのが、t-kondoさんが指摘されているように「フィンテックの広がりに伴うリスク」です。ビットコインの仲介会社、マウントゴックスの経営破綻は皆さんの記憶にも新しいと思います。先ほど挙げたキャッシュについても「現金の準備が追いつかず、取引を停止した」という報道がありました。 さて、皆さんはフィンテックの利便性や今後の可能性について、いろいろなことをお気づきになられたと思います。そこで皆さんにお聞きしたいと思いますが、こうした新しいフィンテックを安全に利用し普及させていくためには、サービスを提供するIT企業にはもちろん、行政や金融機関、そして利用者個人にとっても、どんなことが必要だと思いますか。皆さんのお考えをお寄せ下さい。本日もたくさんのご投稿をお待ちしています。★関口議長の過去の円卓会議より・Windows10への無償アップグレードしましたか?・アップルは端末ロックを外し、FBI捜査に協力したほうがいい?・アップルウオッチ、欲しいですか?
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