働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3629 開催期間 2021年02月19日- 02月26日
スポーツ界のダイバーシティが気になるという方が95%と圧倒的多数でした。 スポーツは「より強く、より速く、より高く」という言葉に象徴されるように、数字に置き換えられて勝敗を競ってきました。この数字で単純に比較すると筋力で勝る男性が女性よりも優位に立ちます。そこで協会の会長も理事も男性となっていたという見方もできます。しかし現代では女性がスポーツに加わることで、「よりしなやかに、より美しく」という新たな価値観も入ってくるようになりました。選手の割合も五分五分になり、当然理事構成も変わってくる必要が出てきているのです。 日本全体でダイバーシティが進まない理由は中学・高校の部活動にあるのかもしれません。ジローさんがおっしゃるように、部活動が上意下達、年功序列、男尊女卑の体育会システムであった場合、それに慣れてしまうと、その後大人になったときに進む社会でも体育会系システムを当たり前と感じるようになってしまうでしょう。 ドイツと日本の文化を知っている作家のサンドラ・ヘフェリンさんが「日本を滅ぼす病、体育会系」という本の中で、日本の女性は勤務先では理不尽な扱いをされながらも我慢しながら仕事をして、さらに家庭でもほとんどの家事をこなし、その状況はあまりに酷いと書いています。その根が中学、高校の部活にあるとしたら、まずはここから変えていく必要があるでしょう。 黒船さんが指摘するように、なぜ女性の教員がクラブ担当になりにくいのでしょうか。教員と言えど女性は家庭では家事全般を担うので土日の遠征には付き合えないという問題も出てくるでしょう。これはトップアスリートたちのコーチもまた女性が少ないという現状でも言えることです。結婚、出産、子育てというライフイベントをこなしながら家事をこなしてスポーツを指導するということは並大抵ではありません。日本人は体も小さく、自慢できるのはコツコツと繰り返すことができるという持久力、忍耐力です。時間がかかるトレーニングが中心になるので、女性の指導者が少なくなってしまうのです。女性コーチはチームで作業ができる体制を作るといいと言われています。また結婚している人は家事を夫と分担すること。結婚式の時に「手に手を取っての共同作業」と言ったのですから、ケーキにナイフを入れる以外にも手伝ってくれなくては困るのです。 YOHEIさんが指摘するように女性の身体のことは男性には理解しづらいでしょう。男性コーチには月経中であることを言いにくいという統計も出ています。月経中は少し緩めのトレーニングにすべきなのですが、申告できないのはつらいところです。こうしたところにも女性コーチの仕事があるはずです。トップアスリートではピルの使用も3割になってきていますが、欧米に比べるとまだまだです。女性のコーチがつくことで環境が整えられることはまだまだたくさんあります。 LGBTQに関しては、最近の問題なのでまだ現場では混乱状態というのが正直なところです。先ごろ、米国ミシシッピー州ではトランスジェンダーの選手の女子競技への参加を禁止する法案が可決されました。トランスジェンダーの人はスポーツをする権利を奪われてしまうのでしょうか。これまた問題ですね。みなさんは、トランスジェンダーの人が参加するためにはどのような環境やルール、配慮などが必要だと思いますか? 率直なご意見、アイデア、提案など、たくさんの投稿をお待ちしています。★あわせてご覧ください!宮嶋議長が登壇された「第25回国際女性ビジネス会議」オリンピックメダリスト有森裕子さん、太田雄貴さんとのトークショー ★関連テーマの<働く人の円卓会議>・スポーツは社会の縮図だと思いますか?・スポーツとダイバーシティ。関係あると思いますか?・ダイバーシティの測定、良い方法ありますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.