佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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南谷真鈴さん

エキスプローラーズ・グランドスラム 世界最年少達成記録保持者


私って誰なんだろう?

佐々木

本当に今日はどうもありがとうございます。真鈴ちゃんは「19歳でエベレストに登った女性」という偉業で注目を集めたのが最初かな、と思うのです。私も実はそのニュースを聞いたときに「この人に会いたい!」と思ったんです。けれど、なかなかうまく連絡取れなかったのね。それが1年ほど前に夕食をご一緒する機会があって。で、すっかり仲良くなった!

南谷

そうですね! 島田由香さんアレンジでの食事でしたね!

佐々木

そう。嬉しかったー。 国際女性ビジネス会議にもご登壇いただきありがとうございました。で、今日は、真鈴ちゃんがどんな人生を送ってきたかなんてこともいろいろ聞きたいのです。

南谷

何でも聞いてください(笑)。

佐々木

何年生まれだっけ?

南谷

1996年12月20日です。もうすぐ22歳。(*対談時は誕生日直前)。

佐々木

で、どんな子だったのかしら。

南谷

神奈川県の聖マリアンナ病院で生まれて、寝ない子でした。全く寝なくて、とにかく好奇心旺盛で、母がそれで倒れてしまったぐらい。(笑)すごく動いて、活発で、何でも好きで、何でもやってみたくて。で、1歳半の時に、貿易関係の仕事をしていた父の転勤でマレーシアへ行って。インターナショナルの幼稚園に通って、その後、中国の大連、上海、香港と転々としたんです。
通った学校は、現地の学校から、カナディアンスクール、ブリティッシュスクール、ちょっとアメリカンスクールっぽいのも通ってみて、いろいろな都市で、いろいろな学校に通う中で、自分の中のアイデンティティーがどんどん崩れていき、「私って誰なんだろう?」と……。

佐々木

「私のアイデンティティーは何だ?」って考え始めたということか。言語は? 1歳半ぐらいから海外というと、何語で育っていたの?

南谷

言語は、英語と日本語。中国に住んでいた時は中国語も。

佐々木

そんなにたくさんの引越しは、家族全員が一緒に動いていたの?

南谷

そう、家族全員一緒です。犬も、ピアノも。

佐々木

犬もピアノも一緒に動いた!?(笑)兄弟は?

南谷

一人っ子です。

佐々木

一人っ子。じゃあ、もう、大切に、大切に、育てられて?

南谷

うーん、そうですね……。実は父が相当忙しかったので、家では母と二人っきりで、家族で過ごす時間はあまりなかったんです。マレーシアに渡ったのが1歳半の時なんですけど、マレーシアはまだまだ発達途上だった。日本人もそんなに多くなかった。で、母は孤独だった。英語もしゃべれない中、一人で、1歳半の子どもを育てるって、相当辛かったんだと思うんですよ。


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