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会議番号:3207 開催期間 2012年12月07日- 12月14日
皆さん、沢山のコメント、ありがとうございます。 やはり、予想していた通り多くの方がインフルエンザワクチン接種について、疑問に感じていることを知りました。以前に予防接種について議論しましたが、その時も医療機関から皆さんへの情報共有の少なさについて実感しました。 まず、一般的なインフルエンザワクチン接種について、情報を整理しておきましょう。 日本で行われる全てのワクチン接種は、厚生労働省が認可しており、接種方法、接種量、そしてワクチン成分すべてが全国共通です。ただし、接種費用は、保険診療でないため一部公費負担(市区町村で補助公費はさまざま)はあるものの料金設定は各医療機関で決められます。 まとめると、接種部位は腕、接種量は成人であれば0.5mlを1回、小児は年齢によって違います(下記表参照)。料金設定は、例えばA病院は、1回2000円、2回目は1500円ですが、Bクリニックでは、1回1300円、2回目は1300円といった感じです。 2010年まで、小児の接種量は年齢により明確に分かれていました(下記表参照)。何故、区別されているのか? 明確な根拠、証拠を示す論文はありません! 小児科医としては、接種量の少ない5歳未満、特に1歳未満の有効性を懸念していました。2011年の秋から新しい接種量に変更しました。ようやくといった改正です。これは、世界的に使われている小児の接種量を踏襲したもので、有効性(抗体価獲得と発病予防効果)は証明されています。 少し専門的な話ですが、人間に感染するインフルエンザウイルスは、A型、B型と2種類ありますが、A型はさらに、なんと16種類に分かれます(B型は1種類です)。そのため、毎年準備されるワクチンには、3種類のウイルス蛋白質が混在していますが、3種類の組み合わせは、A型から2種類、そしてB型の1種類です。A型、B型ともに、毎年の流行予測から、ワクチンに選択するウイルスは変わります。 以上のように、基本的に日本全国、どの医療機関でも、インフルエンザワクチン接種は同じように受けられます。ただ、異なるのは費用だけです。 そこで、皆さんにお聞きします。インフルエンザワクチン接種を行うか迷った際、もしくは行う際、どのような方法でワクチン接種の情報(なぜ接種するのか? しなくても良いのか? 有効性は? 副反応は? など)を得ていますか? 接種する、接種しないは、もちろん皆さんのお考えが大切ですが、ワクチン接種の情報は正確に受け取れているかどうかを考えていきたいと思います。【田村議長 過去の円卓会議より】・マイコプラズマ肺炎、ご存知ですか?・子どもの健康。震災の影響、気になりますか? ・お子さんの予防接種、積極的に受けていますか?
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