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会議番号:3258 開催期間 2013年09月13日- 09月20日
福島原発の汚染水問題は、タンクから汚染水が漏れているタンク問題と、地下水が原発内で汚染されている地下水問題があり、それが重なり合って報じられているため、何が起きているのか、わかりにくくなっています。しかも、タンクの水はどこから来ているかというと、原子炉建屋で汚染された地下水ということですが、建屋内がどうなっているのか、わかっていないため、地下水汚染の原因は不明です。わからないことだらけなので、「理解していますか?」という設問にしました。 いまのところ、3分の2がNO、3分の1がYESという答えですね。わからないことだらけであることをわかっていると思う人はYESと答えるでしょうが、なぜ、こんな問題が起きているのか、と憤りを感じる人はNOと答えたくなると思います。YESかNOか、迷っている人も多いと思います。私自身も、どう答えていいか、わかりません。投票は途中で変えられますから、一週間考えていきましょう。 汚染水問題をテーマにしようと、あらためて新聞記事を読み直したのですが、わからないことだらけで、とうとうこの問題を現場で日々報じている後輩記者に電話をしてしまいました。その結果、わからないことがたくさんあることがわかりました。メディアは、自分たちは何でも知っているという顔をするので、わからないことをわからないと、なかなか報じません。だから、国民は、メディアは知っているけれど報じないのか、知らないから報じないのか、わからなくなるのです。 みなさんからのコメントを読むと、YESの方からもNOの方からも、「わからないこと」が書かれていますね。タンクに貯まっている汚染水の放射線量はどのくらいなのか、タンクの水は最終的にどうするのか、政府や東京電力は、なぜ、実情を説明しないのか、そして、国民は何をしたらいいのか……。 タンクの汚染水は、原子炉建屋で溶け出た燃料棒と直接、間接に汚染されているためでしょう、人間が摂すれば数時間しか耐えられないほどの高濃度の放射線量のようです。タンクの水の最終処理は、わかっていないというか、現段階では答えがない問題でしょう。政府や東電が公表している数字などは、うそではないと思います。しかし、高濃度に汚染された地下水を最終的にどう処理するのか、といった問題は、いまのところ答えがないので、説明したくないのだと思います。これは、事故による汚染水や汚染物だけでなく、通常運転している原発の廃棄物についても、最終的な処理が決まっていないのは同じです。 今回の問題で、私が抱いている疑問のひとつは、「政府が前面に出る」ということの意味です。東電では対応できないから政府が介入する、というのは当然のことかもしれません。しかし、その費用も政府が出すというのは、どうなのでしょうか。どうせ、東電が払えないのだから、政府が払うしかない、ということなのでしょうか。そうなると、東電という企業の存在する意味はあるのでしょうか。 先日、ある証券会社のアナリストの話を聞いていたら、東電の社債は「買い」だと説明していました。「政府が責任を持って対処する」と言ったのだから、これから汚染水問題がもっとひどい状態になっても、東電にかかる負担はない。だから、投資対象として考えるときに、汚染水問題は除外してもいい、という論理です。なるほど、そういうことかと思いながらも、なんかヘンだな、という思いもしました。 そこで、汚染水問題について、政府にどこまで責任を持ってほしいと思うのか、あなたの考えを聞かせてください。 また、YESの方もNOの方も、疑問があれば教えてください。★高成田議長の過去の円卓会議より・尖閣諸島、国有化に賛成ですか?・東京電力による電気料金値上げ、仕方ないですか?・震災復興、進んでいると思いますか?
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