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会議番号:3277 開催期間 2014年02月07日- 02月14日
現在yes:Noがおよそ1:3の割合です。今回は、あえて一番組名を出して会議を開催しましたが、単に番組の善悪についての議論ではなく、共通の背景でテレビ番組と子どもへの対応策を考えるきっかけとなればと思います。 「子ども」といっても、さまざまな年齢や育ちの背景が異なります。本日は「育ち」と「特性」について考えてみました。 そもそも、児童養護施設協議会の改善内容要求は、以下に書かれている通り、「子どもにとってよくない」という主旨のように思います。◆全国養護施設協議会プレスリリース 現在は児童養護施設で生活する子どもの大部分が、虐待の体験者と言われています。また3割程度が発達障害ではないかと推測されています。施設で生活する子どもに限らず、虐待というつらい体験の子どもへの影響ですが、現場の声を聞くと、「かなりの影響がある」ということです。 私自身の経験ですが、虐待についての講義中に、過呼吸をおこして意識を消失した人がいました。その人は虐待の経験者でしたが、講義には映像を使用しておらず、テキストを使用しながら解説を行っていたのですが、それでも、影響が出てしまいました。今回の番組では、虐待体験者にとっては、より強く過去を想起させることになるのではと心配しています。 もう一つ心配な点は、発達障害の子どもへの影響です。その中には、感覚情報とくに視覚情報の過敏さ、現実の認識力の乏しさ、いやなことをなかなか忘却することが出来ない、などの特性のある人が存在します。同じものを見聞きしても、まったく本人の受け取り方が異なるということです。 1997年にテレビ番組ポケモンを視聴中の子どもが多数、けいれん発作を起こしたという事件をご記憶の方も多いと思います。そのことで、光感受性の高い子どもに配慮して、3Hzを超える光刺激は番組で使用しないことになりました。この出来事と同一に論じるのは飛躍しすぎではあり、また個人的な見解の域を出ませんが、発達障害にもさまざまな脳の特性があるとすれば、今後検討されるべき課題と思います。 視聴者の中に、配慮を要する人が存在しているが、その人たちへの配慮はなされていなかった、と言えるでしょう。 次回は、「番組を見た子どもが、ほかの子どもをいじめるきっかけになるのでしょうか?」 ご意見をいただきたいと思います。★古荘議長の過去の円卓会議より・暴力的な行為を受けた子どものケア、できますか?・子どものいじめ、気づくことができますか?・発達障害の『障害』という診断名、違和感ありますか?
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