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会議番号:3308 開催期間 2014年09月05日- 09月12日
支持率を見ているかぎり、今回の内閣改造は好意的に見られているようです。 私が注目しているのは厚生労働相になった塩崎恭久氏です。金融市場は歓迎ムードです。それは年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の改革を進めることに熱心だからです。総資産130兆円という巨大なファンドの運用方針が変わるということになれば、市場に与える影響も大きいからです。 しかしその改革よりも社会保障の改革ができるのかどうかに注目しています。年金、医療、介護の支出を抑えていくことが持続的な制度のために必要だと考えるからです。しかし、そうした社会保障改革は不人気な政策です。なぜなら改革して給付が増えることはなく、むしろ給付を削って資産を「食い延ばす」ことが主たる政策になるはずだからです。 この政策はもちろん不人気です。今年から70歳以上の窓口負担が2割になりました。これなどはもともと法律で決まっていたことを特例として1割にしたものが、ずっと続いてきました。悪い言い方をすれば対象となっている老人へのばらまきなのです。このおかげで毎年2000億円を超えるカネが使われてきました。 もっと大きな問題は総額40兆円に近づく医療をどうするのかということです。団塊の世代が75歳(後期高齢者)に近づくにつれ、医療費は急に膨張するでしょう。それを抑えるために何をするのか、できるのかという議論は、すぐに始めないと本当に大変だと思います。 しかし年金・医療・介護で給付を減らしたり自己負担を増やしたりすると、必ず老人は反発します。そこにていねいに説明できるのかどうか。それが問われるのがこの安倍第2次内閣の厚生労働大臣だと思います。 検討する時間はもう残されていないだけに塩崎さんにリーダーシップをもってやってもらいたいと考えています。 さて皆さんにお尋ねします。自分が今後の日本の課題として重要だと考えるポストは何ですか。その理由はなぜですか。そして今回の異動で着いた人に期待できますか。★藤田議長の過去の円卓会議より・集団的自衛権行使容認、あなたは賛成ですか?・ウクライナ問題、気にしていますか?・特定秘密保護法案、興味ありますか?
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