働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3316 開催期間 2014年10月31日- 11月07日
イエスという回答が4割もあったのに驚きました。震災の風化が進むなかで、支援を続けるのは大変なことです。私も復興支援にいろいろ関わっていますが、それが日常生活の多くを占めているわけではありません。テレビのローカルニュースなどでは、復興関連のニュースも多いのですが、注意していないうちに見過ごすこともよくあります。 支援の形をみると、被災地でボランティア活動をしたり、被災地の商品を意識して買ったり、現地を見に行ったり、さまざまですね。被災地に暮らす人々も、生活の支援が必要な人だけではなく、自分たちが生産したものを買ってもらいたいと願っている人も、被災地の現状を見てもらいたいと思っている人もたくさんいます。被災者もいろいろですから、支援の形もいろいろということになると思います。 私が気になるのは、経済的な理由から仮設を出るのが難しい人たちはどうなるのか、せっかく工場を再建したけれど販路がなくて経営が苦しくなっている人たちを手助けすることはできないか、PTSDになっている人たちをどうケアするのか、といったことです。でも、どれも大変な課題で、簡単に支援などとは言えないですね。 先日、石巻のNPOが主催した稲刈りに加わりました。仮設で暮らしているという高齢の女性は、「津波で何もかもなくして、生きる気力もなくなったけれど、こうして農業を手伝うと、気持ちも前向きになってきます」と語っていました。私がかかわったのは支援ではなく交流ですが、それもいいのかな、と思いました。 ところで、被災地の産物を買うときに、ちょっと悩むのは、消費者はその産物の質と価格で買うのが自然で、被災地だから、というのは正しいのだろうか、ということです。すべての消費者がそう考えたら、逆に普通の生産者が困るのではないか、とも考えます。また、被災地だから買え、というのは甘えにつながるのではないか、という問題もあります。 みなさんは、いかがですか。支援をしようとするときに、悩んだり、迷ったりすることはありませんか?★高成田議長の過去の円卓会議より・最近の世界経済、気にしていますか?・原発の汚染水問題、理解していますか?・震災復興、進んでいると思いますか?(2011年8月22日-9月5日開催)
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