イー・ウーマン（ewoman）

保健師・保育士のサポート（こまこま・岩手県・39）

子どもと向き合っていていっぱいいっぱいになってしまうと、泣き叫ぶ子どもに向かって怒鳴ってしまうことがあります。保育園に通っているので、先生や他のお母さんが子どもに接している姿をみて、「こうすればよかった」と自分を振り返ることができるのですが、一人で育児しなければならない環境だったら、手も出たかもしれないと思ってしまいます。入園前の子どもがいる場合、保健師・保育士訪問を増やして、社会で子どもを育てる環境を整えられたらいいのではないでしょうか。

母業に慣れてから母になる?（Zonnetje・海外・その他・39）

一人目の子への虐待が多いか、それとも二人目以降の子への虐待が多いかわかりませんが、私はおそらく、一人目の子に対し、経験不足からくるストレスがかなりあるのではと察します。（未成年による）ベビーシッターを推進するわけではありませんが、乳幼児と過ごす時間に多少慣れてから、母になれるような環境があったら私のストレスも減っていたのではと思うこともあります。母親学級などのあり方をもっと進めていくのもどうでしょうか？

他人のカミングアウトも救いに（costas・東京都・47）

自分も虐待までは経験ないがアダルトチルドレンの気があり、辛かった時期に本やネットで読んだ有名無名の方のカミングアウトは救いになりました。同じような人がいると知ることでどれだけ楽になったかわかりません。そうしたカミングアウトに「甘え」だのと難癖つける人もいる一方で、読んで救われる人も必ずいると思います。認知が進み社会全体で手を差し伸べる契機にもなり得ます。カミングアウトする習慣？文化？が進むこと、見聞きする場が増えることが一つの鍵になると思います。

相手に寄り添った介入が必要（くみこさん・宮城県・37）

私は切迫早産で入院した際、事情(実家被災で介護が必要な高齢者あり、両親他界、義理実家は他県)を口にしたところ産褥入院と市の産褥サービスを勧められた。看護師の助言でやっとゆとりがない環境だと自覚した。がんばらない（自分に負担をかけない）、子どもにあたることだけは決してしないと肝に銘じた。産後すぐ義理実家の金銭問題が浮上し夫も浮足立ったが火の粉は払った。一方で精神的に危なかったと思っている。専門家や周囲が介入を適切に図れれば一番良いと思っている。

第三者が子どもを誉めてくれること（紅うこん・神奈川県・36）

１歳３ヶ月の子どもを持ち、フルタイムで働いています。私自身は幸いにも、これまで育児ストレスをほとんど感じずに過ごしています。理由を考えると、同じ年頃の子どもを持ち働く妹たちの存在や、子どもを丸ごと受けとめ誉めて可愛がってくれる両親、保育園の先生方の存在が大きいと思いました。まだ子どもが小さいのでこれから色々悩み事が出るのでしょうが、私とは違った視線で子どもを誉めてくれる第三者の存在は心のバランスをとるために重要であり続けると思います。

子どもの自立と親の思い（PK・東京都・40）

子どもが中学生になり、一段と自分の意思がはっきりしたり、とにかく親の思い描いた通りにはいかない日々です。例えば、ご飯の時間に来ないとご飯は準備しません、とした所で合わせてくることもなく。という細かいことですが、虐待というつもりはなくても、一歩間違えたら、ということは往々にしてあります。自分の場合は、同じ環境にいる人と話し合える、子育ての先輩に相談をする、というので何とかやっています。良い方法があれば知りたい、と思います。

孤立しない仕組み（真打ち・栃木県・45）

私は、子育て中の親を、地域から孤立させてはならないと考える。例え自治会未加入者であっても子どもにはシワ寄せがなく、輪から疎外されない仕組みを早急に整えてほしい。オレンジリボン運動を回覧版で周知したり、名刺へのシール添付など、迅速で・無理なく・多数が継続できる方法が望ましいと思う。公的機関が親と直接対話を重ねても、痛ましい事件が起きることがある。一見、間接的支援のようだが、各々の意識の向上こそが知恵が何層にもなったサポートそのものではないだろうか。

投票と投稿をありがとうございます。親のストレスの中でも、大きいのが子育ての悩み。みなさんが子育ての悩みを相談しているのは誰でしょうか。
 
「子どもと向き合っていていっぱいいっぱいになってしまうと、泣き叫ぶ子どもに向かって怒鳴ってしまうことがあります」という、こまこまさんは、「保育園に通っているので、先生や他のお母さんが子どもに接している姿をみて、「こうすればよかった」と自分を振り返ることができる」とおっしゃいます。
 
子育てひろばなど、ママたちが集まる場があっても、子どものことは話せるけれど、私のことを話す場がないこと、そして子育ての悩みを相談することへのハードルがあると感じています。「こんなこと相談してもいいのかな」とか、「相談して否定されるとイヤだな」とためらってしまうママたち。こまこまさんのように、保育園を媒介にして先生やママ友とお話しできたり、様子をキャッチできる環境があるのはとてもいいですね。
 
私は、NPO法人ファザーリング・ジャパンでマザーリングプロジェクトの担当理事をしており、その事業の中に「ロールモデルカフェ」というのがあります。地域のママたちに集まっていただき、ロールモデルのママに、自分の子育てや今やっていることなどをお話しいただき、その後、集まってくださったママたちにもお話しをいただくというカフェスタイルです。
 
ロールモデルカフェは、自分を主語にして語っていただく場でもあります。場作りで大事にしているのは、いろいろな考え方や方法があることを、尊重し応援するというスタンス。集まっているママたちがみなさんそのような気持ちになると、心を解放して、いろいろな悩みや自分の想いをお話しくださいます。
 
costasさんが「カミングアウトする習慣？文化？が進むこと」と投稿くださいましたが、まさに、自分の気持ちを話せる場、話せる相手を持っていると言うことが、親がストレスをためないためにも、とても重要だと思っています。
 
WEBサイト「こそだて」のアンケートでは、「産後のママの悩みを聞いてくれた相手」の１位はパパ（７割）でした。パパは、ママの悩みを聞いて受け止めてくれているでしょうか。
 
「一人目の子に対し、経験不足からくるストレスがかなりある」のではという、Zonnetjeさんは、「母親学級などのあり方」についても言及くださいました。
 
児童虐待防止のために、親のストレスサポートは、必要でしょうか？
たとえば子育てで抱えたストレスを相談したことがある方は、誰に相談しましたか。そして救われた言葉、逆にとても悲しい気持ちになった経験などありましたら教えてください。自身がストレスをサポートしてもらった体験、受けたサポートでよかったものはなんですか？
逆に、子育てのことで相談されたことのある方は、どのような言葉をかけましたか。サポートをした体験などについても、ぜひ投稿をお願いします。


★高祖議長の過去の円卓会議より
・ベビーシッター選び、困ったことありますか？
・虐待防止推進月間。虐待通報、ためらいますか？
・ママになって、人生の楽しみ増えましたか？

• 2014.11.24
• 高祖常子 子育てアドバイザー、インターネットサイト「こそだて」編集長、NPO法人児童虐待 防止全国ネットワーク理事