イー・ウーマン（ewoman）

貧困の定義にも寄りますが（こはく・東京都・43）

本文中にも「」付きで　「貧困」の水準の　と書かれていますが、どこで貧困として線引きするかで、関連ありとも無しともデータは作れてしまうと思います。が、自分に置き換えてみると、ストレスフルな仕事でも続けなければ生活できないため働いており、仕事をしていると子どもに関わることの出来る時間も限られ、疲れたり眠かったり体調が悪いときには、虐待する人の気持ちも十分わかります。だから、経済困難によるストレスと虐待は、関連あり。です。

実際の例を知っているので（まうやん・東京都・44）

私の知り合いで、貧困とネグレクトに近い状態、そして学習に対する環境の不整備を世代で繰り返している方がいます。勉強は嫌いならしなくて良い、とのことで親子で中卒、そして親子で小さい子どもが各々にいますが心の病でほとんど育児が出来ず施設に簡単に預けたり、児相の方も時々来るとのこと。本人は問題意識が無いように見受けられます。夫も非正規雇用で仕事をしなかったりして、世代で繰り返しているなと思っていますが個人で助ける状況でもありません。

心がすさむ（Jerryb・東京都・48）

お金がないと心がすさみます。私は一時的に無職のときがあったのですが、経済面での心配は生活のすべてに影響しました。心配だったり、満たされなかったりするのはパートナーとの関係や自身の親子関係などさまざまで、お金はその一つに過ぎないけれど、お金があれば息抜きをすることもできます。それができないとき、不安や怒りは弱い者に向かうと思います。

保護者の余裕の無さが虐待を生む（kobemama・兵庫県・52）

貧困と虐待の関連はあると思います。貧困は保護者から精神的な余裕さえ、奪っていってしまうものであると思います。「ボロは着てても心は錦」は今の時代、難しいと思います。貧困であっても、体裁を保とうすればするほど心の余裕をなくし、子どもの些細な行動にも、切れてしまうように思います。私も自分に余裕がなければ、つい子どもにきつくあたってしまいます。

格差社会が生み出す貧困と虐待（akko1226・海外・その他・40）

私は、親の精神的不安定、ストレス、不満が虐待に関連していると思う。人の幸福度は安定した職業と収入に直に関わっているので、虐待を減らすには貧困率を下げる＝就職率を上げるしかないと思う。平均所得の半分くらいしかない家庭においても、政府が援助金などを出してスキルアップできるような環境を作れば、人は何歳になっても新しいことを学びステップアップできるので、大切なのは個々の能力を伸ばすことにあると思う。

大人の貧困が虐待につながる（シンゴパパ・静岡県・48）

関連があると思います。理由は、子どもの貧困＝おとなの貧困だと思うからです。大人が苦しい状況に陥っているということは、大人＝親から余裕を奪い、余裕のなさが子どもへ向かうと思うからです。どんな親も、子どもを虐待したい訳ではなく、虐待に向かわせる理由がそこにはあると思います。大人の貧困＝大人に余裕がないことが、子どもの貧困や虐待につながっていると思います。

虐待を生みかねない要素の一つ（おがわ・東京都・53）

当然のことながら、貧困=虐待ではないものの、貧困は虐待を生む可能性をはらんでいると思います。議長さんのステートメントにある経済困難によるストレスが子どもに向かってしまう、ということもあると思いますが、親が長時間労働や仕事の掛け持ちを強いられ、家にいないことが多くなることにより子どもが「ネグレクト」されている場合もあるのでは、と思います。

実感はないです（ナカサワ・東京都・46）

文教地区、貧困率が高いと云われる地区の両方に接しています。虐待の種類も多岐にわたりますが、あまりひどい例は聞いたことがありません。両地区の差も感じません。貧困→生活にゆとりがない→心にもゆとりがない→虐待というパターンが想像できますが、知り合いのシングルマザー、ヤンママではそういった例は思い当たりません。強いて言うなら、文教地区では子どもに高レベル大量の勉強を強いる教育虐待すれすれの事例が、あたりまえになっているかな、と思います。

現在、8割以上が「YES」という投票結果になっています。たくさんの投票とコメントをありがとうございます。
 
「経済面での心配は生活のすべてに影響しました。……お金があれば息抜きをすることもできます。それができないとき、不安や怒りは弱い者に向かう」とJerrybさんは、ご自身の体験談からの言葉を投稿くださいました。
 
「疲れたり眠かったり体調が悪いときには、虐待する人の気持ちも十分わかる」（こはくさん）、「自分に余裕がなければ、つい子どもにきつくあたってしまう」（kobemamaさん）というコメントの通り、子育てしている人なら誰しも、親の余裕がないと、そのストレスが目の前の子どもに向かってしまうということは、かなりの確率で起こりうることです。
「大人の貧困＝大人に余裕がないことが、子どもの貧困や虐待につながっていると思います」とシンゴパパがコメントくださいましたが、親のストレスが子どもに向かい、それがエスカレートしてしまうと子ども虐待に陥ってしまうでしょう。
 
おがわさんのコメントの「親が長時間労働や仕事の掛け持ちを強いられ、家にいないことが多くなることにより子どもが「ネグレクト」されている場合もある」というのは、まさにその通りと思います。貧困とは一見無縁の、「女性が輝く社会」という政府方針のもと、女性活躍社会がうたわれていますが、この裏側で保育の長時間化も指摘されています。親子で過ごす時間が極端に少ないケースもあります。
ここに貧困が重なってくると、親が長時間労働で働かなくてはならない→保育料をかけたくない。手続きが面倒→幼い子どもを家に放置して働くというケースも少なくありません。
 
文教地区、貧困率が高いと云われる地区の両方に接しているところに住んでいらっしゃるというナカサワさんは、「知り合いのシングルマザー、ヤンママではそういった例は思い当たりません」とのこと。ここには、行政ではなくても、近所の対応や何かの対策、風土などがあるのでしょうか。
 
あなたは「子どもの貧困と虐待。関連があると思いますか？」
ＹＥＳの方もＮＯの方もぜひ、ご自身の体験や見聞きしたことから、その理由を教えてください。そして、「子どもの貧困と虐待」を結びつけないためにはどうしたらいいのかのアイディアや、実際に地域で行われている施策などがあればぜひ教えてください。


★高祖議長の過去の円卓会議より
・児童相談所。相談・通報したことありますか？
・近所の子どものこと、知っていますか？
・児童虐待防止のため、親のストレスサポート、必要ですか？

• 2015.12.07
• 高祖常子 子育てアドバイザー、インターネットサイト「こそだて」編集長、NPO法人児童虐待 防止全国ネットワーク理事