働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3377 開催期間 2016年01月29日- 02月05日
皆様の心篤き投稿に感謝いたします。次世代を想う真剣なお気持ちを読み、涙が出ました。 私は個人的に5人の子どもを育ててきました。娘の友人の人工妊娠中絶に出会い、動かなければならないのは大人たち、と確信して今に至ります。10代はまだ自立以前の保護される年代です。性行為が妊娠につながる可能性があることを「思ってもみなかった」という女子は少なくありません。 「ネット社会で、簡単に情報は手に入ります。反面、生きる為に必要な本当の知恵、知識が欠落してしまっているのではないかと思います」とケンタさんがおっしゃる通り、バーチャル情報全盛時代の今こそ、リアルな知恵、人生を守る知識を大至急、次世代に届けなくてはなりません。 「メディアと大人の大罪」というにしひがしさんのご意見のように、現在インターネットのポルノ情報にアクセス開始するのは世界平均10歳です。性行動開始年齢の低年齢化には、商業的性情報にフィルターがかけきれずにいる社会の問題もあるでしょう。商業的な性情報の提供側は、子どもたちへの影響やそこから発生する被害を視野にいれていません。 ネット社会では、情報が点で入り、線でつながらない現状があります。次世代が無知であることによって発生する悲しい現実は、次世代が責任を持てる自己決定ができるまで、大人たちで彼らを育むほか、道はありません。 「家庭で話せる環境を」と、真打ちさんがおっしゃるように、まずは家族が、女子の月経が順調か、身体の変化がないか、などを意識して確認を重ねることは大前提でしょう。臨月まで家族が娘の妊娠に気づかないまま、10代で無介助自宅分娩をし、産後直後に新生児が亡くなって罪を問われている若い母親も後を絶ちません。10代の娘を持つすべての家庭が予防に動けることが理想です。家族機能不全な状態となっている世帯への対策が急がれます。 中絶したいと思って妊娠する女性は不在です。知っていたら防げます。ネット社会化する先進諸国では、英国でも毎年40000人の10代の妊娠があり、2004年から国家戦略として10代の妊娠を防ぐプログラムの取組みがありましたが失敗に終わっています。 日本では、2001年から2015年まで文科省と厚労省が牽引した国民運動計画「第一次 すこやか親子21」の報告によれば、中絶した10代の39%が「本当は産みたかった」と答えています。第二次すこやか親子21が昨年平成27年より開始していますが「切れ目ない育児支援対策による虐待予防」が主流です。思いもよらぬ妊娠をする前に、次世代に対し、私たちができることは何でしょうか。 この課題を全世代が認知するために可視化し、行動化するためには、何から始めることが可能でしょうか。原因論の議論から、対策論へ移りたいと思います。各世代が動ける仕組み化のために、あなたが始められること、誰かに始めてほしいと思うことを教えてください。★大葉議長の過去の円卓会議より・働く女性と出産タイミング。考えたこと、ありますか?・10-20代に、妊娠・出産のこと教えられますか?・養子縁組に、興味がありますか?
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