働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3396 開催期間 2016年06月17日- 06月24日
皆さまの貴重な体験、海外の健診事情など、たくさんの投稿をありがとうございました。 Motobonさんの指摘にあるように、女性の健康診断(特に女性特有の子宮頸がん検診や乳がん検診)においては、女性医師・技師による実施を希望される方が圧倒的に多く、健診施設側も、女性医師・技師のみで対応する女性専用日を設けるなど、様々な取り組みを行っています。事前にご希望の健診施設に問い合わせてみると良いと思います。 Imagonさんのアイデアのように検診を受けない場合は何らかのペナルティーをという一案については、声としては良く聞きますが、実際にそのような例はなかなか耳にしません。一方で、真打ちさんの指摘のように、非喫煙者に対しては何のインセンティブもないのに、喫煙者が禁煙に成功すると金一封などのキャンペーンを行う健康保険組合の事例などは時々伺います。 また、健康診断を受けて異常値があっても何の生活改善もしない、再検査も受けない、病気になったらそれはそのときだ、タバコで肺癌になっても別にいい、という発言は、産業医面談の場でよく聞かれる言葉です。しかし、その医療費は、皆が毎月支払っている保険料によって負担されているのです。さらに労働者には自己管理責任(自己の健康管理について主体的に取り組むこと)がしっかりと謳われていることを忘れてはいけません。せっかく検診を受けてもその後のフォローをしなければ意味がありませんので、再検査はきちんと受けましょう。 今回、乳がん検診について、皆さんと考えてきましたが、医学は日々進化し、検診の検査方法も時代とともに変化し続けていくものと思われますが、violet-mさんが言われるように、現時点で「正しい知識で正しい検査を受け、がんの早期発見」につなげていくしかありません。早期発見が難しいがんも多くありますが、特に対策型検診で実施されている胃・肺・大腸・乳房・子宮頸がんは、早期発見できれば、高い治癒率が期待できるものです。子どもが受験で塾の送迎が忙しくてなかなか検診にも行けない、親の介護があって家を空けられない……女性の場合は、特にご自分よりも家族の事情を優先して早期発見の時期を逃してしまうケースが本当によくあります。特に勤務先などで受診勧奨を受ける機会がない立場にある方はついつい先延ばしにしてしまう傾向がありますが、自ら行動するしかありません。1年に1回、自分や家族、周囲の大切な方々のためにも、ぜひ時間を作って、検診を受けていただきたいと思います。 乳がん罹患率が増加傾向にあるのは日本だけでなく、世界的な傾向です。しかし、欧米では、罹患率は増加しているものの死亡率は減少傾向にあります。日本ではまだ罹患率、死亡率ともに増加傾向が続いています。その違いは、やはり検診受診率の差にあるのです。乳がんは早期で発見すれば治るがんと言われています。早く見つかれば、身体的、精神的、経済的負担も少なくすみます。 マンモグラフィは痛そうで怖い、がんが見つかったら怖い、そう思いつつ、今、検診を受けていないこと自体が一番怖いことです。生活習慣に気をつける(タバコをやめる、肥満に気をつける等)など一次予防ももちろん大切ですが、早期のがんを見つけるには、二次予防として検診を受けるしかありません。 「検診を受けておけばよかった……」と病院のベットサイドで何度も伺った患者様の声。そのような声はもう聞きたくはありません。がんは人ごとではありません。今年度の検診がまだの方は、早速、お一人で、または、ご友人や家族を誘って、ぜひ検診をお受けください。 一週間ありがとうございました。★鈴木議長の過去の円卓会議より・過去1年、婦人科検診を受けましたか?・体調管理に漢方を使ったことがありますか?・女性の健康管理の補助制度、活用していますか?
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