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会議番号:3397 開催期間 2016年06月24日- 07月01日
投稿を見る限り、いちばん関心のある政策はやはり社会保障ということのようですね。しかし、財源論のない社会保障の充実という議論には、誰も納得しないように見えます。 今回の参院選がいまひとつ迫力が欠けているように見えるのは、まずは各党とも消費税先送りを主張していること(イギリスのEU離脱によって何となく「先延ばししてよかったね」的な雰囲気になっていますが、もともと離脱を予想していたわけではないので、これはまったく後講釈に過ぎません)、社会保障の財源について与党は「アベノミクスの成果を充てる」といい、民進党は「国債を発行してでも」と主張しますが、具体的な数字に基づいて議論しないので、両者とも説得力がありません。焦点ボケの選挙といっても過言ではないと思います。 実のところ、社会保障は相当やばいところまで来ているように思います。もはや「充実」というのは絵空事に過ぎず、世代間の奪い合いといった様相さえ示しています。それが最も顕著に表れるのが医療費でしょう。国民医療費は年間40兆円を超えています(2013年度で40兆610億円)。毎年着実に増えています。その医療費のうち65歳以上が占める割合が58%、75歳以上に絞ると35%になります。すなわち老人の医療費が大きな割合を占めているのです。いわゆる団塊の世代はすでに65歳以上になっていますが、あと6年もすると75歳以上の後期高齢者に加わってきます。ということはその年齢層が大きく増えることになりますが、そうなったときには医療費はさらに増加傾向が強まるでしょう。そこに投じられる税金の金額はすでに15兆円以上になっていますが、これもますます増えるでしょう。 こうなってくると、社会保障をどんどん老人に使わざるをえません。逆に言えば、子育て充実に回せる財源が圧迫されるということでもあります。私は世代間の争いを煽ろうと考えているわけではありません。ただ財源が限られている以上(消費税の大幅引き上げでもあれば別ですが)、次世代に回すツケをできるだけ少なくするために、老人への社会福祉をいかに抑えるかが焦点になってこざるをえないと申し上げたいのです。その意味では「アベノミクスの成果を」などと言うのは無責任極まりないと考えます。なぜならそういった成果は、毎年の安定した財源ではありませんし、実際の、今年度の税収は下振れする確率がかなり高い(去年は上振れしましたが)のです。それにインバウンドの旅行者も昨年ほどの勢いはないでしょう。 「いまいくん」さんの言われるように、「国の未来を論じ」ることがとても大切だと考えます。政党が私たちの期待する水準に達しないと考えたら、やはり「ノー」と言うしかないのだと考えます。議席を減らすことが「クスリ」になると思うからです。 さて皆さんにお尋ねします。社会保障の中でいちばん皆さんの気になっていることは何ですか。子育て? 介護? 年金? 医療? そしてその理由は何ですか? 注目している政策がまだないという方も、ぜひ考えてみてください。*イー・ウーマン編集担当よりお願い 投稿のルール「I statement」を守り、自分の投稿に「私は」を入れ、自分のことだけに限定して投稿してください。 特に選挙に関する円卓会議ですので、各自が自分自身で考え、選んでいただくために、掲載する投稿には編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。 「I statement」とは、こちらをお読みください。★藤田議長の過去の円卓会議より ・夏の選挙、民進党を支持しますか?・18歳選挙権。期待していることありますか?★関連テーマ・消費増税延期。安倍総理、信頼できますか?(議長:高成田享)
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