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会議番号:3409 開催期間 2016年09月23日- 09月30日
みなさま、沢山のご意見、ありがとうございました。6割近くの方が、はしかの空気感染について知識をもたれていました。日々、感染症にアンテナを高くされている証拠だと思います。 感染経路について解説していきます。くしゃみや咳などのウイルスを含んだ飛び散るしぶきによって感染する飛沫感染、ドアノブや受話器などに付着したウイルスが手指を介して感染する接触感染は、インフルエンザや風邪のウイルスが感染する経路です。 はしかの感染経路には、この2つ以外に、もう一つ大きな特徴があります。それが、くしゃみや咳で飛び散ったウイルスを含んだしぶきが時間とともに蒸発し、ウイルスのみが空中を浮遊し鼻やのどからすいこまれて感染する空気感染です。しぶきは重力で地面に落ちますが、ウイルスだけだと空中を浮遊し続けることができます。さらに、やっかいなのは、ウイルスは非常に小さいため、しぶきをトラップできるようなマスクの網目を通過してしまいます。それだけ、感染が起きる確率が高くなるということです。 では、この空気感染を予防するためには、どのようにしたらよいのか? まず、外気と換気です。つまり積極的に窓を開けると言う事です。そして、空気清浄機を使って室内の空気を浄化することです。しかし、通常の空気清浄機に付いているフィルターでは、はしかウイルスはトラップされないので、HEPAフィルターという特殊なものを装着する必要があります。 次に、医学的な知識の整理をしておきましょう! LILYROSEさんからの質問ですが、はしかの正式な名称が麻疹(ましん)です。麻疹ウイルスの感染によって発症します。風疹は、風疹ウイルスの感染によって発症し、麻疹とは違う感染症です。発熱、発疹等、一部の症状が麻疹に似ている事及び三日程度で改善することから、俗名として三日はしかと言われています。 三日はしかに感染したことがあるというCostasさんのコメントで、栄養・睡眠を十分にとって撃退、とありました。確かに、栄養状態や睡眠管理は、免疫の活性化には重要ですが、はしかは不顕性感染(感染しても症状がでない)は、ほとんどありません。さらに、はしかの感染力は、インフルエンザのそれよりも高く、抗体が唯一の防御手段です。そのため、ワクチン接種による予防接種のみが確実な予防法です。 いーちゃんさんのコメントにありましたが、やはり臨床現場では、診断は難しくなってきていると思います。発熱、発疹等、非特異な症状は、どんな感染症でも、たとえば、風邪でもおこります。総合病院だから良くて、他が良くないというのではなく、診察した医師が、発熱や発疹等を診察した時に、「はしか」という鑑別診断が思い浮かぶかだと思います。 今回は関西空港での集団感染から感染が拡大していきましたが、リスクがあるのは、空港だけではありません。 そこで、みなさんに質問ですが、感染に強い社会を作っていく為には、どのような対策を個人個人で行っていく必要があるのでしょうか? 今回の流行から、何を学んで、何をすれば良いか、今後、どのような対策をたてていく事が求められると思いますか? これは、イーウーマンでの議論ですが、皆さんからの意見で、力強いものや実現性が高いものがあれば、積極的に地方自治体や国への施策に提言していきたいと思っています。 色々な意見をお待ちしております。★田村議長の過去の円卓会議より・インフルエンザに備えていますか?・新型インフルエンザの備え、していますか?・インフルエンザやノロウイルス、対策していますか?
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