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会議番号:3278 開催期間 2014年02月14日- 02月21日
皆さん、さまざまなご意見、ありがとうございました。とても興味深く拝見させていただきました。 インフルエンザやノロウイルスなど、感染を予防する基本的な姿勢としては、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取です。つまり基本的には皆さんが普段から心がけている、十分な休養とサプリメントを含んだバランスのとれた栄養摂取が必要になってくると思います。対策をとられていないとコメントされたあきんぼさんも、これは心がけていますね! 次にインフルエンザの具体例をみていきましょう。多くの方が使用されているマスクですが、欧米ではまったく浸透していません。アメリカでマスクをしていると、重症感染症患者と勘違いされ敬遠されます。しかし、正しい着用を心がければ、1)インフルエンザ患者から健康な人にウイルスを移すリスクを減す 2)インフルエンザにかかっていない人は、手指についたウイルスが鼻、口へ付着することを予防する、と、その効果は確実です。 また、もしかして皆さんの中にも空気清浄機を使用している方がいるかもしれませんが、広告で宣伝されている、もしくは皆さんが期待しているほどの効果が得られないことも証明されています。 さて、皆さんの中にも多かった「うがい」ですが、実はインフルエンザへの予防効果は、“低い”、もしくは“ない”と考えられています。インフルエンザウイルスは、気道粘膜に付着すると数十分で細胞内に取り込まれ、感染が成立してしまいます。そのため、頻回に外出先でうがいを行えばいいのですが、これは非現実的ですね。そのため、うがい効果は低いと考える方が妥当です。うがいの有効性を評価した論文は、現在までに一つ報告されています。 Satomura K, Kitamura T, Kawamura T, Simbo T, Watanabe M, Kamei M, et al: Prevention of upper respiratory tract infections by gargling: a randomized trial. Am J Prev Med.2005;29:302-7. 著者であるSatomuraは、水うがいは口腔内を清潔にするという観点から、風邪予防に有効であると述べています。しかし、驚くことに、イソジンうがいは喉の正常細菌叢を破壊し風邪予防に効果がないため推奨しないと結論づけています。この論文はインフルエンザとうがいについて研究したものではありません。一般的にインフルエンザ予防とうがいの関係は否定的ですが、風邪の予防にとっては水うがいは有効であり推奨できると思います。 次にノロウイルスについてみていきましょう。以前の会議でもノロの基本的な予防方法をお話しました。加熱や消毒など、皆さんの予防意識はとても高く感服しております。 しかし、集団感染している事例では、給仕者の手指が汚染され、そこからウイルスが、加熱された魚や総菜、米に付着し、感染が拡大しています。ノロウイルスは、症状が回復しても1週間程度、長いときには1ヶ月程度ウイルスが便中に排泄されています。さらに、感染しても症状として現れない不顕性感染が数%存在することも確認されています。とても厄介なウイルスです。 そうなると、各家庭では、手洗いや消毒など、予防の意識を高く持つことは当然ですが、自分が広く給仕者になる時には、手指の手洗いはもちろんですが、外部からのウイルス持ち込みを防ぐために従業員専用のトイレを使用したり、普段から使い捨ての手袋を励行するなど、通常以上の予防策を徹底していく必要があるようです。 さて、それでは、次の議題として、皆さんが行っている対策でインフルエンザやノロウイルスが予防できているのかどうかを知るために、成功例、失敗例などをお聞きしたいと思います。数年や数ヶ月単位で振り返っていただいてもかまいません。ご自分で予防できたと思えた方法、効果がなかったと思う方法、いろいろな体験を教えてください。対策をしていない方も、過去に対策した経験があれば教えてください。是非、その貴重な体験を皆さんとシェアーできればと思っています。 ★田村議長の過去の円卓会議より・インフルエンザワクチン接種、受けていますか?・マイコプラズマ肺炎、ご存知ですか?・子どもの健康。震災の影響、気になりますか?
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