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会議番号:3429 開催期間 2017年03月03日- 03月10日
何らかの感染対策をしている方、いない方、ほぼ半分ずつですね。 インフルエンザの対策と同じように考えられている方も多かった印象があります。ノロウイルスは、インフルエンザウイルスとウイルス学的な特徴が少し異なるため、感染予防には+αが必要です。 特に消毒方法です。はつみんさん、kitazakuraさん、nobimamaさん、いまいくんさん、IPウーマンさん、ゆみ子さんなど、多数の方は、「消毒」の有効性についてコメントしています。 ここで、消毒方法及び感染予防について整理しておきましょう。 ノロウイルスの場合、アルコール消毒の効果は低いです。これは、IPウーマンさんのコメントのとおり、ウイルスの外側に脂質・タンパク質等からできた「殻」がないためです。アルコールによってウイルスは失活しませんが、手指などの付着部位から多少剥がれていくことを考えれば効果はゼロではありません。 (※厚生労働省は、アルコール手指消毒について、すぐに石けんによる手洗いができないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いるよう指導しています。) 有効な消毒方法は、次亜塩素酸ナトリウム(市販されている塩素系漂白剤)や十分な加熱です。 塩素系消毒剤は濃度が重要です。日本国内で市販されている原液濃度は、1%~12%程度のものですので、ノロウイルス患者の吐物や便が付着した床やおむつ等、ウイルス量が多く、他の有機物が含まれている処理には、0.1%(1000ppm)程度が必要で、手すりやドアノブなどであれば、0.02%(200ppm)でよいと考えられています。塩素系消毒剤使用の際には、皮膚への刺激が強いこと、換気をしっかり行うこと、他剤との併用には注意すること、金属腐食作用のため使用後は水で洗い流すこと等に注意が必要です。 (※市販の原液濃度5%の塩素系消毒剤であれば、0.1%濃度を作る場合には、1Lの水に20mlの原液を添加) 十分な加熱とは、食品の場合(牡蛎等)には、中心部温度が85~90℃で、90秒以上が必要と考えられています。まな板、包丁そして食器等の場合には、85℃以上で60秒以上です。 手洗いの意見もでました。もちろん重要ですが、石けん自体にはノロウイルスを失活する効果はありません。手の脂肪等の汚れを落とすことによりウイルスを手指から剥がれやすくするだけです。 また、ノロウイルスは、感染経路が、接触感染(手指等から口)と飛沫感染(ウイルスの飛散)、そして、食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染した食品を摂取した場合や汚染された貝を生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合等が考えられます。マスクも一定の効果はありますが、感染様式は多岐にわたることを覚えておく必要があります。 本日は、感染し発症してしまった場合について議論していきたいと思います。ご自身や家族の人がノロウイルスを発症した場合、ご自宅でどのような看護や治療を行っていますか? 発症したことがない方は、もしもの時、どのように対処しようと思っていますか? 周囲から勧められたり、逆に勧めている事など、いろいろな方法があると思います。 今、備えている方(YES)、特に備えていない方(NO)、皆さんのご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。★田村議長の過去の円卓会議より・はしか流行中。空気感染すること、知ってましたか?・インフルエンザに備えていますか?・インフルエンザやノロウイルス、対策していますか?
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