イー・ウーマン（ewoman）

「パーティなどでは政治や宗教の話は禁句」とよく言われます。見知らぬ多くの人がいるような場で、政治や宗教を話題にすると、気まずい雰囲気が生まれるかもしれないので、こうした警句のようなものが生まれたのでしょう。
 
思想信条の類は、その人が人生の中でいろいろな経験をした上で作り上げたものと考えられますから、楽しく過ごそうとする時間の話題としては確かに不適切かもしれません。
 
では、家族や友人といった親しい人の間ではどうでしょうか。そうした人たちと話しているときでも、やはり宗教の話題はさけようとしますか？　あるいは気にせず話しますか？　中にはそもそも話そうと思ったこともない人もいるかもしれません。
 
むろん、一口に宗教と言っても、初詣の仕方とか仏壇の前での拝み方といったような習俗に近い話と、毎週礼拝にいく教会に関わる話とか特定の宗教教団の教えといったような話では少しレベルが違うでしょう。
 
また家族といっても、夫婦、親子、兄弟では話題にする内容が同じでないかもしれません。友人も非常に親しい関係から軽い友だちという感覚の関係までさまざまでしょう。従って、相手によって宗教の話をしたりしなかったりするという人もいるだろうと思います。
 
ただ概して家族や友人に対してであっても、宗教については話そうと思わないという人がいるでしょう。他方で、とくに宗教の話題だからといって気にすることもなく話す人もいるでしょう。このあたりを基準にしてYESかNOを回答していただければと思います。また相手を選んで話をするという場合はYESとしてください。
 
家族や友人と宗教について話しますか？





★井上議長の過去の円卓会議より
・イスラム教徒と話したこと、ありますか？
・外国人観光客増加。多様な宗教の習慣、理解していますか？
・「信じる宗教がある」のは、良いイメージですか？
 
 
 

• 2017.03.10
• 井上順孝 國學院大學名誉教授