働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3439 開催期間 2017年05月26日- 06月02日
トランプ大統領の米国内での評価は、最新のギャロップ調査によると、支持38%、不支持56%で、就任まもない時期の評価としては歴代でも最低の水準だそうです。円卓会議参加者の評価は、それよりもずっと厳しいようですね。TPPからの離脱をはじめとする保護貿易的な政策、地球温暖化の防止に対する消極的な姿勢、北朝鮮との緊張激化など、日本にとっては、ありがたくないと思われるトランプ旋風が吹いていますから、評価が厳しくなるのは当然かもしれません。 評価するという意見では、トランプ政権の政策を全面的に同意するわけではないがと、留保をつけたうえで、自分が掲げた公約を積極的に実行に移そうとしたり、思ったことを率直に表現したりするスタイルへの賛同がありました。どこの国の政治家も口ばっかり、という例が多いですから、トランプさんは稀有な政治家かもしれません。 「他の国に対して、友好的な態度を示すだけでなく、言うべきことを言うという姿勢」(DiamondBarさん)というトランプ評価は、何やら日本のリーダーたちへの皮肉のように聞こえました。「米国に依存度が高かったこの国の新しいかたちを考える」(シンゴパパさん)きっかけになったという評価も、トランプまかせではだめだ、という日本への警告ですね。 国家間の貧富の格差が広がっているなかで、「その根源にあるグローバリズムから脱却するために、一時的にせよ保護主義的な政策を取ることには賛成」(いまいくんさん)という問題提起は重要だと思います。グローバリズムの勝者である米国が保護主義に走るのは身勝手なように思えますが、いまのような国家間の格差が市場経済の推進だけで解消するとは思えません。TPPが日本の農民の切り捨てにつながる恐れがあるのなら、米国では工場労働者の切り捨てになる可能性はあると思います。自由貿易VS保護貿易という図式だけでなく、地球規模で貧困に取り組むには、どのような政策がいいのか考えなければ、テロもなくならないと思います。 評価しないという意見では、「場当たり的」(あさーかすさん)、「近視眼的」(unagiさん)など、手厳しい評価が並びます。国連などが調査に入る前に、化学兵器を使ったのはシリア政府だと決めつけて、空爆を強行したのは、北朝鮮に対する警告の狙いもあったようですが、長期的な展望に立っているとは思えない行動でした。まさに場当たり、近視眼です。 オバマケアの廃止も、社会保障費の膨張を防ごうという保守層の支持を得ていますが、この結果、医療保険の傘から再びはみ出される人がたくさん出てくるといわれています。社会の分断をますます激しくする政策で、「自国をさらに追い詰めるだけ」(あさーかすさん)です。 さて、気になるのは「ロシア疑惑」のゆくえです。トランプ陣営とロシアとの“癒着”は事実なのか、また、本当に米国の利益を損なうものなのか、トランプ政権は、ロシアや中国を仮想敵国とする伝統的な冷戦思考から脱却しようとしているのでしょうか。トランプ大統領を評価する人(YES)、評価しない人(NO)も、「ロシア疑惑」についてのあなたの考えを教えてください。 国際関係とトランプ政権について、もう少し議論してみましょう。ご意見をお待ちします。★高成田議長の過去の円卓会議より・東北産の農林水産物。食べていますか?・米国第一主義、日本に対応策はありますか?・トランプ大統領誕生。日本ができることありますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.