働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3467 開催期間 2017年11月03日- 11月10日
「テレワーク、あなたの生産性上がりますか?」という質問に、62%の方が「YES」とお答えくださいました。テレワークを長年推進している私としては、嬉しい事実です。テレワークによる働く側のメリットはもちろんですが、企業側にもメリットを提示できないと、世の中は動きません。社員ひとりひとりの「生産性向上」は、企業の成長に直結します。ただ、この数字だけで喜んではいけないと、私は考えています。 「通勤にかかる往復3時間のムダを省ける」(うさぎとねこさん) 「子ども連れのため往復4時間超え」「劇的な時短が可能で、かなり生産性があがる」(りょうききあきらさん) →テレワークは「移動」を削減できることで、時間、心の余裕、体力、さまざまな面から、仕事の効率を上げることができそうですね。 「割り込み仕事に巻き込ませずに集中できる」(うさぎとねこさん) 「透明な時間」(電話や打ち合わせが入らない時間)」「頭の中やノートに組み直すまとまった時間」(テスさん) →オフィスだと電話打合せ等の割り込みも多く、テレワークだと集中して仕事ができるので効率が上がりますね。 でも、ここで少し考えてみましょう。あなたが仕事に集中できる環境を確保できる一方で、その日、その時間、オフィスには「あなたの分も電話対応している」「あなたが居ないため打合せができない」という仕事仲間がいるかもしれません。月に数日程度であれば、チームの生産性に影響は最小限にできるかもしれません。でも、これからの日本では、子育てはもちろん、親の介護で毎日、朝から晩まで会社に居れなくなる人が増えていきます。 ある企業で、育児休業から復帰した女性社員のほとんどが、デスクワークでの短時間勤務を希望しました。最初は良かったのですが、最近は人数が増え、16時以降の総務部には、男性の係長以上しか居なくなった。という、笑うに笑えない話があります。 「個人情報を取り扱っている部署なのでテレワークはとても難しい」(ちゅまさん) 「今の職場はデータ、紙媒体ともに基本的に持ち出し不可」(ぺりさん) 「作業環境に著しい差」「普段と同じ量の仕事はつらい」(DiamonBarさん) 「夜中や早朝に仕事」「プライベートと仕事の切り替えができない」(まおにゃんさん) →テレワークには、まだまだ乗り越えるべき、さまざまな不安や課題がありそうですね。 「テレワークだと仕事が限られる」「テレワークだと労務管理ができない」と思い込んでいると、先の「総務部」のように、テレワークする社員は増えているのに、「テレワークできる仕事が足りない」「テレワークだと過剰労働になる」ことになりかねません。 ここで、一緒に考えてみましょう。「テレワークでは仕事が限られる」のではなく、「今の仕事をテレワークでできるようにする」にはどうすればいいでしょうか。 今の仕事を、少しでも多く、またより効率良く、テレワークできるようになれば、みなさんひとりひとりの生産性も上がり、チーム全体、会社全体の生産性も向上できるはずです。 次回のディスカッションに向けて、今はテレワークできないけれど、こういうルールができれば、こういうシステムがあれば、こういう考え方になれば、〇%ぐらいはテレワークでき生産性が上がるかも……。といった、アイデアやご意見をお待ちしています。★田澤議長の過去の円卓会議より・在宅勤務、したいですか?・在宅勤務でも、自己管理できますか?・会社命令があれば、1カ月在宅勤務できますか?
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