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会議番号:3492 開催期間 2018年04月20日- 04月27日
投稿をありがとうございます。 みなさんが乳児健診にきていただければ何のトラブルにもならないのに、と思ってしまうほど納得のコメントです。さまざまな情報を収集・消化でき、基礎知識があっての判断ですね。 Yesに意見されたおれんじ78さんの「柔軟性」、Greenさんの「母乳・人工乳問わず母子ともにハッピー」、Noに意見されたnekosaurusさんの「おおらかな気持ち」は、安心してサポートできるゆとりを持った育児につながりますね。 Noに意見された地球交響曲さんの「近年の人工乳は栄養調整されている」、真打ちさんの「人工乳も優秀な成分」は、人工乳の栄養価をしっかりと理解されたご意見だと思います。 分娩後最初の数日間にみられる初乳は、乳糖や脂肪は少なく十分な栄養素には不向きですが、分泌型IgA、リゾチーム、ラクトフェリンといわれる抗菌性物質が多く免疫力を補うように働くことを役割としています。 一方で、初乳後の成熟乳は、栄養価が高く新生児の成長に必要なビタミンやカロリーは赤ちゃんの成長に理想的です。人工乳は、初乳のような免疫を補う力はありません。一方で、成熟乳と比較では、エネルギー、蛋白質、脂質、ミネラル等はほぼ同等で理想的な栄養価といえます。 図1 母乳調整粉乳(人工乳)の成分比較 めぐっちさんやUNAUNAさんが考えているように、そもそも母乳は、母親の血液成分から作られるので、母親が食べたものが母乳の成分の一つになります。内服薬などは母乳に移行する代表的なものですね。以前、毎日卵を食べられているお母さんの母乳により、アトピー性皮膚炎を発症した3か月の赤ちゃんを経験しました。卵摂取を中止したらアトピー性皮膚炎も速やかに改善しました。誠二さんのいう「メッセージ物質」は、医学的には不明な点が多いですが、母乳の成分は母親の体調をダイレクトに反映しまから、それを飲む赤ちゃんにもその影響は非常に大きいです。 母乳信仰されている方もしくは推奨する周囲の方は、多くのこだわりや考えがあるかと思います。例えば初乳を飲まなくて新生児が感染症に罹患しないのか?や、成熟乳を飲まなくて栄養のトラブルにならないか?愛情形成に支障をきたすのでは?です。教科書でも、栄養面では上記のように解説していますので、その疑問は自然ですが、日本小児科学会や日本産婦人科学会では、感染症罹患の予防や栄養状態の是正のために「積極的に母乳を」とは謳っていません。 ここで、次に議論したいのは、妊婦さんや新米お母さんに、どのように人工乳への偏見を捨ててもらい、母乳と人工乳を上手に使い分けてもらうか、です。初日のコメントでも書きましたが、妊娠中及び出産後に説明はしていますが、すくなくても1か月健診時に、偏見を持っている新米お母さんは非常に多い現状があります。医療関係者のさらなる努力で改善していくのでしょうか? もしくは、現在の核家族の影響でしょうか?皆さんの経験した思いでも、周りからの感想でも結構です。他、説明や教育の方法など、さまざまなご意見をお聞かせください。★田村議長の過去の円卓会議より・RSウイルス、知っていますか?・アニサキスやサルモネラ菌など、食中毒の予防。実践していますか?・はしか流行中。空気感染すること、知ってましたか?
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