イー・ウーマン（ewoman）

便利で利用しています。（倭媛・大阪府・43）

様々なクレジットカードや電子マネーを利用しています。利点として一番大きいのは、銀行から引き下ろす手間がないということです。以前は、銀行ATMでおろしていましたが、仕事の都合で、なかなか平日や昼間に行くことができず、夜間、他銀行、コンビニなどで下ろし、手数料が結構かかっていました。クレジットカードや電子マネーだとそれがないので、ありがたいです。また、何に使ったかも記録されるので、現金よりも管理がしやすい利点もあります。キャッシュレス社会賛成です。

どのくらい使ったか実感はほしい（おれんじ７８・神奈川県・40）

生産性向上など利点は理解でき、全体としてはYESですが、キャッシュレスだとICカード、クレジットなど、どのくらいお金をつかったかわかりづらい点は不安です。ちょっとした買い物（買わなくても済むおやつなど）は現金払い、水道・ガスなど固定費用はカード払い、移動中はICカード決済が多く、月のチャージ金額上限を自分で決めています。

便利です！（みろろん・海外・その他・46）

イギリス在住ですが、ずいぶん前からキャッシュレスです。デビッドカードが主流でしたが、最近はいろいろな方法があります。まだ携帯電話を通して支払いをする人は少ないですが。電車の切符や飲み物の自動販売機など現金がなくても、少額から使えること、さらにコンタクトレスで暗証番号もいらない、となるとレジに並ぶ時間もずいぶん少なくなったと思います。また、紙幣の偽造なども問題になることもなく、紛失の際も電話一本で止められることもメリットではないでしょうか。

歴史の授業で習ったこと（ゆいたんパパ・東京都・45）

通貨は、もともと、物々交換の価値を換算する道具だったことを考えると、キャッシュレス化は自然の流れだと考えます。ゆくゆくは、自分が持っている財をオンラインで登録して、例えば「そのテーブル欲しいからXXポイントで譲ってくれませんか？」みたいなキャッシュレス・マッチングができるようになると面白い（オークションと異なり、直ぐに売るつもりがなくても登録してよいし、財の時価を観察するビッグデータとしての意味合いをもつ）。

現時点での生活にあうスタイル（じゅんじゅんまま・東京都・51）

現時点の生活スタイルでは現金を使うことのメリットが少ないと感じています。昼間は仕事の為なかなか銀行に行くこともできず、手数料が掛かる時間外に引出す気持ちになりません。1カ月に必要最低限の現金のみ一度引出して、いつも混雑しているランチ利用のコンビニはLINEPay。日常品や食品（生協利用）などはネットショッピングがメインとしています。自分自身の支出管理はかなり楽ですが、その履歴をビジネスとしてどのように利用されているかは少し気になるところです。

使い慣れるには、どうすれば？（奈良の都・奈良県・49）

キャッシュレスには、メリットも多く基本的には賛成です。ただ、現在使用しているのは、クレジットカードと交通系ICのみ。その他の使用方法は、勉強不足もあり、理解できていません。勉強すれば、とも思うのですが、現在のカードで満足していることもあり、それ以上となると二の足を踏んでしまいます。多分、この状態は、今後も続くと思います。普及が今以上に加速すれば別ですが。そうはならないと思います。

脳が退化しそう（SallyChan・東京都・47）

カードも電子マネーも小銭のやりとりがなくて便利だなと感じる反面、金額の計算を頭でしなくなってしまうように感じています。スーパーで物を買うときに大まかな額をいれてその額の内で買い物をする、など便利に使い始めてますが、金銭のやりとりでいくら出したらいくらお釣りがあるかなど簡単な計算もしなくなってしまっています。これから入出金をどういう風に帳簿につけていけばいいか切り替えをどうすればいいか悩みます。

実際には使っていますが（かすが・神奈川県・53）

釣銭の受け渡しやポイントが貯まることから、電子決済を利用していますが、現金をやり取りするよりも金銭感覚が薄くなる気がします。商品の精算に当たってっもPOSで決裁されるので、商品が値上がりしてもわかりにくくなりました。経済感覚を養うという意味では、現金決済の方が良いのかもしれないと思っています。

たくさんのご回答をありがとうございました。
みなさん、日常的にクレジットカード、電子マネーやLINEPayなどの新しい決済手段を使い分けていらっしゃり、キャッシュレス社会賛成の方が多いという結果になっています。

倭媛さんがご指摘されているように、わざわざ銀行に行ってお金をおろす必要がなくなったメリットを感じている方が多いようです。一方で、おれんじ78さん、かすがさんご指摘のようにキャッシュレス化すると金銭感覚が乏しくなるというご意見や、じゅんじゅんままさんのように、自分のネットショッピングなどの履歴をどう使われているかが気になるというご意見もありました。

みろろんさんがイギリスの例を教えてくださいましたが、海外ではキャッシュレス化が非常に進んでいる国があります。
例えば、スウェーデン。最近現金を使わなくなって、銀行のATMを撤去したり、路上ライブで歌手がコインやお札を集められなくなってしまった、といった話があります。スウェーデンでは、ほとんどの銀行が加入している「Swish」というシステムが普及し、携帯電話番号を使い、スマホで無料で小口送金できるようになったことも大きいといわれています。このほかにも、現金は不透明な取引も多いので、たとえばテロリストなどへのマネーロンダリング（資金洗浄）対策としても、キャッシュレス化を進めている国もあるようです。

インドでは、2016年に高額紙幣を廃止しましたが、これも脱税や賄賂を絶つことが目的だったとされています。当初混乱があったそうですが、その結果電子決済の普及も進んで消費も活性化しているようです。このほかにも、韓国や中国などの隣国でもキャッシュレス化が進んでいます。

一方で、実は日本は「現金社会」といわれており、前回ご紹介したように、キャッシュレス比率は約2割といわれており、世界の先進国の中でドイツに次いで２番目に現金が多く使われている国なのです。なぜ、日本では今までこのように日常的に現金が使われてきたのでしょう？コンビニエンスストアにはどこにもATMがあって、便利だったからでしょうか？　結婚のお祝いなど現金を包む文化もありますね。

それでは、質問です。
キャッシュレス社会、賛成ですか？

今日は皆さんの現金についての感覚やご意見をうかがってみたいと思います。皆さんは現金支払いは「やはり便利」「安心だな」と感じることがありますか？　もしあるとすれば、それはなぜですか？　自分はこのようなときは現金を使っている、という場合があればどのようなときですか？　スウェーデンのように現金が使われなくなると不便になるとすれば、それはどのようなときだと想像されますか？

逆に、日本でこんなところで現金しか使えなくて不便だった、もっとキャッシュレス対応してほしいこんな場所がある、などの体験がありましたら教えてください。

• 2018.07.16
• 翁百合 株式会社日本総合研究所 理事長