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会議番号:3520 開催期間 2018年11月09日- 11月16日
投票を見ると、ざっくり言って2対1で、政府が関与することを肯定する人が多い。それだけ「人の命の重み」を感じている人が多いということでしょう。しかし投稿を見ると、Yes/Noで論ずる難しさを感じます。 Yesの投稿を見ると「政府が救う必要あり」とする根拠は2つあります。 abovoさんがいうように「国民を保護しない国家なんて民主主義国家ではない」という主張。tulipさんも「海外で事件に巻き込まれた邦人を救出するのは政府の当然の義務」といいます。noriaiさんも「いくらなんでも自国民を見捨てるのはいかがか」と指摘しています。いずれも政府は国民を保護するのは当然のこと、という考えです。 もう一つは戦争ジャーナリストへの敬意。「戦争など、見せたくないものは見せない、見たくないものは見ないでは、個々が考える機会すら奪われてしまう」(IZUMIさん)。「紛争、戦争が起きている現地の状況を伝えてくれる役目を負ってくれている」(ちゅまさん)など危険を冒してでも、という仕事を支えよう、という表明です。 Noの投稿も、論拠は2つです。ひとつは自己責任論。もう一つは「身代金」です。「テロ組織にお金が渡り、それが新たなテロを生む可能性がある」(kyoko004さん)や日本人を拘束すれば政府が身代金を払うという前例となる懸念がある」(abbyiさん)と指摘しています。 この「身代金はテロリストの思うツボ」という論理を、「命の重み」や「ジャーナリストの仕事」を重視する人たちはどう考えますか? 一方で、「自己責任」「テロに屈するな」と主張する人は、「どのような基準で『見放す』決定をするのか」というtulipさんの指摘にどう答えますか? テロ組織に捕まるのは記者ばかりではありません。禁止区域の事件なら政府は「何もしない」でいいのか。あとは「自己責任」か。救出と放置の境目は、どこに置けばいいのでしょうか。 この問題は、Yes,Noに分裂しがちなテーマですが、双方ともスッキリしない問題を抱えています。相手側の指摘にどう答えますか? もう一段、議論を深めたいと思います。 「危険覚悟の記者を政府は救う必要はあると思いますか?」という問いへの投票と併せ、「自己責任」「見捨てる基準」などを論じてください。★山田議長の過去の円卓会議より・沖縄知事選、注目していますか?・米朝会談。期待すること、ありますか?・「首相夫人」の証人喚問、必要だと思いますか?
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