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会議番号:3532 開催期間 2019年02月22日- 03月01日
みなさん、沢山の投稿ありがとうございました。 まず、インフルエンザに罹っていない方が88%とかなり高い数字だったのが大きな驚きです。これは、皆さんの予防意識の高さだと思います。 Kyoko004は、お子さんが2人感染したのに、看病されているご本人が罹患しなかったようですね!ご自身の予防意識及び免疫がしっかり発揮していた証拠だと思います。精神的身体的な余裕!これは、その通りだと思います。科学的根拠に基づく予防を行っているchiekoNSさん、日常から健康作りを実践しているtulipさん、ともみんさん、そしてJerrybさんの総合的な対策は、基本ですがとても大切です。かおるーんさんは、家族のワクチン接種や暴露予防など、完璧に感染予防されています。最後のセンテンスにあった「無理のない生活と科学的な予防」、これはまさしく、と言えると思います! 次に、残念ながら罹ってしまった方からの投稿では、piccocherryさん、abbyiさんの2名が治療薬としてゾフルーザを処方されていました。ゾフルーザは、今シーズンから処方可能となった新薬です。タミフルやyokodeluxeさんが処方されたリレンザとは異なる機序で抗ウイルス効果を発揮する抗ウイルス薬です。1回の内服で治療が完結すること、他の抗ウイルス薬に比べ体内のウイルス増殖をしっかりと抑える事から、積極的に使用する先生も多いと思います。 一方で、すでにマスコミで言われている通り、ゾフルーザ耐性ウイルス出現問題があります。小児の場合には23%程度の方で検出されました。タミフルに比べると、高率です。そして、さらなる問題点は、ゾフルーザ耐性ウイルスの増殖が早く、もしかしたら、大きな流行になるかも?という懸念があることです。タミフル等に耐性化したウイルスは、耐性化していないウイルスに比べると体内での増殖が悪く流行できません。今シーズンが終了した後、国立感染症研究所から報告される薬剤耐性ウイルスの動向に注意しなければなりません。 abbyiさんのコメントでゾフルーザ内服後も回復までに時間がかっている印象があるとありました。ゾフルーザ耐性ウイルスの場合、病状が長引く事が報告されていることから、ゾフルーザ耐性ウイルスが出現していた可能性があります。 (「Baloxavir Marboxil for Uncomplicated Influenza in Adults and Adolescents.」 HaydenFG, et al. N Engl J Med. 2018;379(10):913-923.) ナナマクヘンリーさんのコメントで「日本は少しインフルエンザに対し過剰に反応しているのでは」とありました。日本は、皆保険制度があることから、迅速診断キットによる診断学と抗ウイルス薬による治療学が広く普及しています。インフルエンザ陽性と診断されれば、ほとんどの方は抗ウイルス薬の処方を希望されると思います。欧米諸国では、抗ウイルス薬治療は、妊婦や基礎疾患がある場合に推奨され、基礎疾患のない人は治療されません。 そこで、次の議論は、インフルエンザに感染した場合、希望があれば全員に検査を行い、陽性の場合に全員に抗ウイルス薬の治療は必要か?ということです。抗ウイルス薬治療で、熱は24〜30時間早く解熱し合併症発生率も少なくなります。しかし、一方で、この程度の有効性では……と、Cochrane review(英国の非常に信憑性の高い医学雑誌です)では報告されています。 ぜひ皆さんの意見をお聞かせください。★田村議長の過去の円卓会議より・インフルエンザ、早くも流行。ワクチン接種、受けますか?・インフルエンザに備えていますか?・はしか流行中。空気感染すること、知ってましたか?
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