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会議番号:3552 開催期間 2019年07月05日- 07月12日
米国の大統領から、安保条約は不公平だと言われたのですから、日米同盟が安泰とは言いづらかったかもしれませんね。「YES」に投じた人の中には、そうあってほしい、という思いを込めた人も多かったのではないかと思います。「Kit」さんの投稿も「安泰でなければ困ります」というタイトルでした。 「Kit」さんも「himik」さんも、安保条約と戦争放棄は対になったもの、というそもそも論を語っています。おれが守ってやるから、お前は武装するな、というのが戦後発足時の日米同盟で、日米安保は日本の軍拡を抑える「瓶のフタ」という考え方は、1972年の米中国交回復時にも、日米同盟を懸念する中国に対して米国が説得する論理にも使われました。 日米安保は、日本にとっては、ロシアや中国、さらには北朝鮮から武力攻撃を防ぐ抑止力であり、中国にとっては、日本が軍事力で暴走するのを防ぐ「フタ」であり、米国にとっては、中国やロシアをにらむ不沈空母という構図を描くことができます。それぞれに「利」の部分があったことが、これまで日米安保を継続させてきた理由でしょう。だから、「YES」の「hongqiao」さんが言うように、日米同盟は「大統領の発言ひとつで、すぐに変わるほど単純な枠組みではない」ということでしょう。 とはいえ、ポピュリストというか、大衆受けすることなら何でも飛びつくトランプさんの発言は、米国民に共鳴するところがあるのだと思います。そう考えると、トランプ台風の通り過ぎるのを待っているうちに、米国の要求がますます増大していくおそれもあります。すでに、空母を前提とした垂直離陸のF35Bやイージスアショアの購入計画は、トランプ大統領から買わされているという印象があり、「ま」さんは「何が日本にとって得なのか、について考え直す時期」に来ていると言います。 トランプさんの要求にこたえて、防衛義務が米国だけ負っているという「片務性」を双方が防衛義務を負う「双務性」に変えると、米国の戦争に参戦する可能性がふえてきます。「やっちゃん24」さんは、「戦争に参加することには同意できません」という意見です。「シンゴパパ」さんは、「子どもたちを戦争に向かわせる国に戻るのか、戻らないでだれが守るのか」と問いかけています。また、「双務性」には憲法9条の改正が必要で、「himik」さんは、「憲法改正は米国の挑発に乗って拙速に判断してほしくない」という意見、「BUNBUN01」さんは、中国などが台頭している東アジア情勢を背景に、日本が米国と「協調できる体制」が必要で、「憲法改正の時期では?」と改憲を提案しています。「パフィンドーナツ」さんは、どの国にも頼らず自衛するようになるためには、憲法9条の変更を「先延ばしせずに考える時期」だと言います。 安保を見直すとなると、パンドラの箱を開けたみたいに、いろいろな意見が飛び出しますね。日本の安全保障を考えるときに、経済大国だけでなく軍事大国としても台頭する中国にどう対応するか、という問題があります。日米同盟のこれからを考えるうえでも重要な論点だと思います。日本の安保戦略のなかで、中国にどう対応したらよいのか、「日米同盟、安泰ですか?」へのYES、NOとあわせ、みなさんの意見をお聞かせください。★高成田議長の過去の円卓会議より・子どもの時の被災体験、ありますか?・北方領土問題、解決策ありますか?・移民の受け入れは、賛成ですか?
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