働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3582 開催期間 2020年02月21日- 02月28日
私は、テレワーク(在宅勤務も含む)のコンサルティング会社を経営して12年になります。最近は、東京オリンピック・パラリンピックの交通混雑緩和に向けて、テレワーク導入の気運が高まり、講演の依頼も増えています。 そんな私の、最新の講演テーマは「テレワークの壁」。図のように、テレワークには乗り越えるべき「壁」が多くあります。この壁を乗り越える企業が、これからの時代を生き抜くことができる・・・的なお話です。 この壁の中で、今、多くの企業が「滞留」しているのが、2つめと3つめの壁の間。 つまり、「制度は導入したけど、利用しにくく、効果がでない」状況の企業が増えてきているのを実感しています。 「せっかく導入したのに」と悩む企業もあれば、「制度を入れて安心」してしまっている企業も少なくあません。 そんな日本の企業が「動かざるを得ない」状況が、今まさに、発生しています。 「テレワークが可能な企業」は、早期から「全員在宅勤務」を実施し、「制度はあるけど、制限が多い」企業は制限を緩和し始めています。 そして、「在宅勤務制度がない」企業も、社員の安全と企業の未来のためにその必要性を認識し、これを機会とし、動き始めるでしょう。 今回のテーマ『新型肺炎。在宅勤務できていますか?』は、現時点で、YESつまり「在宅勤務ができている」人は約3割、NOは7割です。でも、みなさんおひとりおひとりからいただいた生の声を拝見すると、まさに、今の企業の動き、決断、戸惑いが、見えてきます。 制度はあったものの「在宅勤務をする=評価が下がる」という状況が、新型肺炎を受けて一変したという、フラットさん(神奈川県)。 今回のコロナウイルス対策で、社内でも在宅勤務への感心が高まってきたという、ナカサワさん(東京都)。 今回を契機として、「導入済み企業」に潜んでいた課題が浮き彫りになり、「効果を出す壁」を乗り越えてほしいですね。 また、「在宅勤務というよりは自宅待機状態」の企業が多い中、「Web配信で研修」という判断が増えているという、うさぎとねこさん(大阪府)。「Web会議だと表情がわかりにくい」とよく言われていますが、今回のように、『マスクをするよりも表情も見える』というのは確かに、その通りですね! テレワークが推奨されつつも明確な指示はなく、中途半端な施策で管理職としてどうするか悩ましいという、miko87さん(東京都) 在宅勤務しようと思えばできるけど、会社としては慎重になり議論中とのおれんじ78さん(神奈川県)。 在宅勤務の利用制限がなくなり、積極利用が推奨されているけど、メンターをしている新入社員さんは難しいという、cheetanさん(千葉県)。 会社側としても、この緊急事態にどう対処すればいいかを悩んでいるのがわかります。ただ、今回のことは、「非常事態」であると、私は考えています。議論や検討の時間すらも、リスクを高める危険性があります。「どうすればできるか」ではなく、「とにかく実施して、課題に向き合う」というのが必要な段階かもしれません。ぜひ、引き続き、ご意見をいただければと思います。ハードとソフトがそろわないので、難しいという、nchさん(神奈川県) 国内については、まだ未対応という、まおにゃんさん(茨城県) 会社には、在宅で仕事ができる制度はなく、非常時には休暇を当てる方針。 業務的には可能なのに、できていないという、おがわさん(東京都)。制度が無くても、「トライアル(試行)」という形で実施することもできます。ぜひ社内でも声を出して「テレワーク導入の壁」を乗り越える気運を作ってください。 現場の対応があるので、難しいという、カリブさん(新潟県) 教員のため、基本的には在宅勤務ができないという、まさん(東京都) 病院に勤務しているので無理、というまうやんさん(東京都)職種的に在宅勤務ができない、という意見は少なくありません。確かにすぐには難しいかもしれませんが、「在宅勤務ができなくても、感染対策として何ができるか」を、私もアイデアを出したいと思います。今、新型コロナウイルスの感染予防として、在宅勤務ができていますか? できている方も、できていない方も、どのテレワークの「壁」の前にいるのか、今の状況や課題を教えてください。そしてこのような非常事態の中で、その課題を乗り越えるには何ができるのか、みなさんの状況、みなさんの会社の方針なども踏まえ、一緒に考えていきましょう。★田澤議長の過去の円卓会議より・「テレワーク・デイズ」って知ってますか?・テレワーク、あなたの生産性上がりますか?・在宅勤務、したいですか?
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