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会議番号:3591 開催期間 2020年04月17日- 05月01日
皆さん、たくさんのご意見をありがとうございました。オンライン診療を活用したいお考えが多いことがわかりました。ただし、BUNBUN01さんのように初診は不安というご意見は、賛成意見の中にもあり、継続診療で積極的に使いたいという方が多かったです。既に、aindgblueさんは利用され、安心と利便性を感じられたようですね。知世khさんからは、特に人口減少で過疎高齢化している地域の医療格差を無くすためにも必要というご指摘をいただきました。 実は、米国、エストニア、韓国等々海外ではオンライン診療はかなり進んでいます。日本で今まで進んでいなかったのは、医師法や厚生労働省の通知で、従来、診察は、医師は患者と直接対面して行われること、すなわち「対面診療原則」が基本とされていたことがあります。 この厚生労働省通知の考え方は2015年頃より徐々に緩和され、18年には初めてオンライン診療料が医師の診療報酬として認められました。しかし、実施数は極めて少なかったのです。というのも、オンライン診療料が認められるには、対面診療の期間が最低6か月必要(同じ医師に1か月1回)、医師と患者が30分以内でアクセスできる必要といった、従来の対面診療原則に基づく厳しい規制が課され、診療報酬も低かったからです。20年の診療報酬改定により、対面診療の期間が3か月に短縮されるなど一定の規制緩和はされましたが、初診対面原則は変わらず、多くの規制が残っていました。新型コロナウイルス感染でその規制が今回時限的に緩和されたわけです。 近年の技術進歩は目覚ましく、多くの方が指摘されたように、オンライン診療には患者の安心確保や移動負担の軽減、診療が継続できることによる重篤化予防といった利点があります。また、医師にとっても働き方改革に結びつき、医療の質の向上にもつながる例が少なくありません。たとえば、睡眠時無呼吸症候群などの症例では、遠隔モニタリングができると患者が安心でき、医師もデジタルデータ解析ができて、診療の効果もあがる、との医師の声もあります。 オンライン診療にもしっかり診療報酬をつけて、かかりつけ医と、対面とオンラインの良さをうまく組み合わせて、患者の健康管理を継続できる方向になればよいと思います。 服薬指導も、2013年の段階で、薬剤師は「五感」を使うので対面の必要がある、というのが厚生労働省の見解でした。ただ、私たちが医師の診察を受けたあと薬局で受ける対面服薬指導は、多くの場合、薬剤師の目と耳を使って行われます。オンライン服薬指導も、パソコン画面等を通じて薬剤師は目と耳を使って患者に向き合え、さらに購入履歴がデータで残り、継続的に副作用などのフォローアップ、注意喚起も可能になる利点もあります。ようやく19年の法律改正でオンライン服薬指導が認められる方向となったのですが、新型コロナウイルス感染防止対策で一気に時限的に広がりました。 皆さんは、オンライン診療、オンライン服薬指導が日本で長く認められなかったことに、どのような意見をお持ちですか。オンライン診療、オンライン服薬指導がこういうときに使えたらよかったのに、と感じたご体験などがあれば教えてください。今回は、オンライン服薬指導についてのご意見も是非お聞かせください。 オンライン診療、使いますか? YES,NOにお答えいただいたうえで、ご議論ください。
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