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会議番号:3613 開催期間 2020年10月09日- 10月16日
投票で見ると75%が「No=納得できない」としています。高い支持率でスタートした菅首相ですが、日本学術会議への介入については、4人に3人が批判的に見ています。さて、皆さんのご意見ですが、論点は二つあるようです。一つは、首相が学術会議の委員を誰にするか、という人選に「拒否権」を発動することの是非。もう一つは、学術会議のありかた。「そもそも学術会議に問題があるから」という意見が「介入に納得」の論拠として挙げられました。 では、最初の論点から。DiamondBarさんは「金を出す側が口を出すのは当たり前。いやなら会費を集め本当に独立した組織とすればいい」と主張しています。日本学術会議には年間10億円ほどの予算が投じられています。これは首相のポケットマネーではありません。集めた税金の配分を決めるのが政府の仕事です。カネを出す人は、口も出したがる。そうした傾向は確かにあると思いますが、「カネを出せば、口を出せる」で、いいと皆さんは思いますか? パフィンドーナツさんは「批判的な方々を排除するということは政府の思い通りに国が運営されるということです」と指摘しました。「思い通りに運営してなぜ悪い?」と反論が出そうですが、「賛否を戦わせることで良い国策を導くことができる」と言っています。世の中には様々な意見がある。少数意見を尊重する姿勢がなくなれが政治は独善に陥る、ということでしょうか。 Jurrybさんは「政府が任命するのであれば都合が悪い人選は避けるだろうとは思うので、Yesにしました」と書きました。「それがいいことだとは思わない」と書かれているように、首相が「選任を拒否したい」と思うことと「拒否する」ことは、大違いです。「気に食わないから外す」でいいのか。首相に与えられた大きな権限は、国民から付託されたものです。なぜ学術会議の独立性が尊重されて来たのか。或いは、独立性などいらないのか。このあたりの議論がないまま、突然の出来事でした。 ここで、二つ目の論点です。DiamondBarさんは「学術会議で推薦する前の選考過程は民主的だったか」と問うています。まうやんさんは「日本学術会議は日本の防衛技術開発にはブレーキをかけ、中国の防衛技術には協力するという話があると聞いています」と指摘しています。 まさんは「学術会議の存在意義や在り方を議論したいのならすればいいと思いますが、それは別の話」と言っています。「首相の横ヤリ」が問題になって、にわかに「在り方」が語られるようになりました。仮に学術会議に問題がある、と政府が判断したのなら、まず当事者と話をするのが筋です。「人事拒否権」を発動してから、では逆でしょう。 私が気になるのは、なぜ6人を拒否したのか、首相が表に出て説明しないことです。裏で「あの組織は問題がある」と他人の口を借りて情報を流すようなやり方が気になります。まうやんさんが言うように「日本学術会議は中国の防衛技術に協力的」であるなら、そのことが議論されていいと思います。ただ「話がある」というのでは弱い。この情報は大丈夫でしょうか?ネット社会で憂慮されるのは、「聞きたい意見だけ聞く」という傾向です。真偽不明の情報がネットに流れ、自分に都合のいい情報が、悪意なく拡散されることです 。 日本学術会議を巡っては、大手テレビ局や国会議員まで巻き込んだ「フェイクニュース」が話題になりました。昨日まで、ほとんどの人が関心を寄せていなかった学術会議が、突然ホットな話題になぜなったのか。不思議に思いませんか? 「学術会議への首相介入、納得できますか?」へのYes/Noの投票と併せ、「気に入らないから外す」という政治、学術会議が突然「マナ板の鯉」になった社会・メディア状況についても、あなたの意見をお寄せください。★山田議長の過去の円卓会議より・ポスト安倍。期待できる政治家いますか?・香港の民主化運動、気にかけていますか?・政治への無関心。蔓延していると思いますか?
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