イー・ウーマン（ewoman）

できることからやってみる（Cosmo Haruka・東京都・32）

私は10月中に、80歳を超える祖母のインフルエンザ予防接種と一緒に「ご家族も受けておいてください」という先生のお言葉で家族総出で予防接種受けさせてもらいました。今まで以上に丁寧に手を洗い、とどめのアルコールスプレー。手荒れも気になるのでハンドクリームを重ねているのですが、これって効果潰してるんじゃないかと疑問。加湿器も稼働させましたが、加湿器稼働させても窓開けて換気してたら湿度上がらない。これでいいのかと疑問？何はともあれできることから始めています。

当たり前のことを徹底する（le petit prince・千葉県・28）

私は、インフルエンザワクチンを今年も受けました。コロナに関しては、重要な3密を防ぐ事だと思います。そして、手洗い、うがいの徹底がこの冬を乗り切る対策だと思っています。

自分の身を守るために！（めぐっち・51）

自分の身を守ることは、自分の周りの人を守ることだと思います。会社ではインフルエンザ予防接種を希望者全員に実施しました。私も希望し予防接種しました。年末にかけては大勢の集まる宴会は開催しないこと、体調管理に留意すること、基本的な生活習慣を維持することが最低限出来ることだと思い行動しています。もし感染したとしても、これだけ気を付けていたのだから仕方ないと思えるようには備えていたいです。

これで十分ということはない（ＩＰウーマン・東京都・51）

対策と言っても、習慣化した手洗いうがいアルコールジェルを続行するくらいで、目新しいことをする予定はない。何をやってもまだ足りない、まだ足りないと言われることに正直うんざりしている。家族はみな、予防接種をした年に限ってインフルエンザに罹患するため、今年は予防接種断固拒否、と言い張っている。コロナもインフルエンザも風邪なので、万一発熱したら病院には行かず家にこもって自力で治すしかないのかな、ともはや諦め気味。

睡眠とワクチン（marco302・海外・その他・49）

コロナのお陰で手洗い、またいつでもどこでもサニタイザーで殺菌、またマスクは欠かせないものになっています。これからの季節への対策として考えているのは、第一に「十分な睡眠」。睡眠により面英気力に差が付くことは最近声高に叫ばれていること。第二に「ワクチン接種」。どんなに免疫力をつけても強力なウィルスには勝てません。頼るところには頼りたいという思いでワクチンは接種するつもりです。自分だけでなく、周りの人にウィルスをまき散らさないのはマナーになりつつありますね。

高齢の義両親のため（nk513・東京都・53）

90歳近い義両親の世話があり、特に義父が毎年インフルエンザに罹患することから、毎年秋口には対策を始めていました。今はそれが通年になった、くらいの感覚です。正直、ウィルス対策は手が荒れるし面倒、と思っていましたが、備蓄のおかげでコロナ禍においてもマスクや消毒液に困ることはなかったので、備えあれば憂いなしだと初めて思えました。

基本的なことしかしていません（nekosaurus・愛知県・51）

早々にインフルエンザ予防接種を受けたのでYESにしましたが、基本的なマスク着用や手洗い・うがい以外、特に対策をしていないのが実情です。東京や大阪に次ぎ新型コロナ感染者数が常に多い愛知県にいますが、身内や職場などリアルな情報を共有する人間関係内で感染者がいないので緊張感が薄れていて、また、いろいろ紹介されている予防対策のうちどれが有効なのか判らないので、基本以外の対策はしていません。インフルエンザ対策も、毎年基本的なことだけです。

基本を抑える＋万が一への備え（cheer・大阪府・54）

マスク・手洗い・三密回避は新型コロナウイルス感染症への対策として有効だと感じてきましたので今後も継続します。心身の状態を一定以上の良好な状態に保つ視点が侮れないと思っています。空間の加湿も有効ですし、身体の保温や清潔、栄養状態の維持、睡眠による回復、規則正しい生活リズム、精神的なストレスへの対処など。また、近所の医療体制を把握し、主治医との関係を良好に保つこと、買い占めはダメですがマスク等の生活用品のローリングストックも重要だと思います。

通常通りだけです（blueberry53・大阪府・64）

今年はインフルエンザの予防接種をするつもりでしたが、予定していたところでは既になくなっていました。追加で入るのではというニュースも聞きますが、いつになるのかわかりませんし、タイミングが合うかどうかわかりません。最悪の場合、通常のマスクと手洗いだけになりそうです。

みなさん、投稿をありがとうございます。
 
何らかの感染予防対策を行なっている方は、9割程度いらっしゃいますね。予想はしておりましたが、かなり高い率での遂行だと思います。素晴らしいです。
 
ところで、この円卓会議では、インフルエンザウイルスもしくはインフルエンザ感染症を「インフルエンザ」、新型コロナウイルスもしくは新型コロナウイルス感染症を「コロナ 」と略した表記になっています。ご承知ください。
 
めぐっちさん、marco302さん、nk513さん、nekosaurusさん、cheerさんは、インフルエンザワクチン接種と手指衛生とマスクに加え、コロナ独自の対策である３密、とくに空気感染予防のための換気を挙げられております。ちなみに、Cosmo Harukaさんが、疑問に思っている手指衛生後のハンドクリームは、問題ありません。ただし、ウイルスは手指の脂が好きなので、次回手洗いされる際には、その脂分をウイルスごと洗い流して、再度スキンケアをされてください。
 
上気道粘膜の喀痰排泄機能を回復させるための加湿は、インフルエンザ対策では重要です。コロナでも、環境湿度が高い方が、感染者からの飛沫飛散量と距離が少なくなり感染のリスクは低くなることが報告されています。そのため、ご質問にありましたが、こまめな換気をすると、部屋の湿度は上がりづらいですが、可能な限り、環境湿度50-60％を目指してください。
 
以前の円卓会議で述べましたが、うがいは、風邪予防にはなりますがインフルエンザ、コロナ対策には不明です。しかし、仮にコロナに感染している場合、イソジンや食塩水での口腔内洗浄は、口腔内のウイルス量を減少させ、会話や咳による他人への感染リスクを下げます。そのため、有効性がない、とは言えないです。日本では、手洗い・うがいが公衆衛生対策としてセットになっていますので、励行していただいても良いと思います。
 
No のblueberry53さんは、インフルエンザワクチンの不足の問題を提起しています。今シーズンは、例年以上のワクチン生産量を堅持した、と厚労省はいいますが、昨年比で実質数百万人分程度しか上乗せできていないので必ず不足します。
インフルエンザワクチンを接種しておけば、今冬、熱をだしても、インフルエンザの可能性をある程度否定できますが、ワクチン接種ができていないと、インフルエンザかコロナか紛らわしい状況になりますので、受診の際には、かかりつけ医に相談をされてください。聴診や咽頭所見だけでは診断がつきません（PCRなどの検査が必要になるということ）ので、日本感染症学会では、地域・家族流行を鑑みてインフルエンザとコロナの検査を行うことを推奨しています。
 
IPウーマンさんから、何をやっても足りない、足りないと言われうんざりしている、という意見をいただきました。これは正直な意見だと思います。私も、マスコミから、インフルエンザ・コロナの感染対策について質問を受ける際に理論上正しいことをいいますが、結局、理想論になってしまっているのでは、と不安に思います。感染対策は、一つ一つの有効性は微々たるものですが、それら対策を積み重ねていくことにより、感染のリスクをゼロに近づけます。しかし、結局、ゼロにすることはできません。
 
ここからは、感染予防効果が高いマスク着用について議論したいと思います。
マスクの着用は、他人からの感染予防ではなく、自分が感染していた際の感染拡大予防、が基本的な予防効果です。
しかし、自分がコロナに感染していても、咳、くしゃみをせず、会話をしなければ、周囲に感染を広げません。呼吸をするだけであれば他人に感染させません。
 
コロナは、不顕性感染が高率にあるため誰が感染しているかわかりません。そのため、厚労省は、外出の際には、画一的に国民全員がマスクをすることを推奨しているわけです。
 
※コロナに感染していた場合、マスクを着用することにより、周囲への感染のリスクは顕著に低下します。具体的には、感染リスクはどの程度低下するのか、かなり幅があります。が、マスクをしない場合が100％感染させると仮定すると、感染者のマスク着用は、周囲への感染を半分以下に下げるとも。
 
最近、病院や電車内、レストランでの、マスク関係のトラブルニュースを聞きます。マスクを着用していない人と着用している人が、「マスクをしろ、しない」と口論となったり、時に暴力事件になったりするというものです。
でも、先ほどお示しした通り、仮にコロナに感染していても、呼吸器症状がなければ、他人に感染させることはありません。
 
周囲に呼吸器症状のある方がおらず、つまり、感染をもらうリスクが限りなく低い状況で、自分も呼吸器症状もなく会話もしない場合でのマスク着用をどのように考えますか？　コンビニに立ち寄る、カフェで本を読む、電車内で寝ている、こんな時であっても、周囲の目を気にして、マスクを着用したほうがいいですか？　それとも、この状況であれば、他人に感染させないので、マスクを外してもいいでしょうか？　みなさんの率直なご意見を投稿してください。ギスギスしている状況だからこそ、基本的な議論をしたいと思いました。
 
※IPウーマンさんの、発熱したら病院に行かずに家にこもって自力でなおす、は、決して間違えてはおりません。しかし、急激に容態が変化する成人のコロナ患者は数％程度いらっしゃいます。「あれ？」と思う時か、その前には必ず医療機関を受診してください。手遅れになる前にです。





★田村議長の過去の円卓会議より
・新型コロナウィルス感染症。自分の健康、心配ですか？
・インフルエンザ、今年かかりましたか？ （2019年2月）
・地域の感染症情報、気にしていますか？

• 2020.11.09
• 田村大輔 自治医科大学 小児科学 准教授、医薬品医療機器総合機構 新薬審査外部専門委員