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会議番号:3630 開催期間 2021年02月26日- 03月05日
東日本大震災の教訓を生かしているかどうか、いまのところYESの回答が約3分の2です。NOの回答も含め、みなさん、自分の身の回りでは、それなりの対策をしているようですが、国の対策については不安を持っているというコメントが多いようです。 「まうやん」さんは「LEDのミニ懐中電灯とホイッスルにマイボトル、そして重いけれどモバイルバッテリー」、「hiro2」さんは「水と最低限の食料はローリングストックで、カセットコンロや電池の常備、風呂の水はためておく」、「きまこ」さんは「発電機や家族の人数分の緊急時持ち出し袋」、「YOHEI」さんは「災害時のバッテリー」など、みなさん震災など非常時への備えは整えていますね。 「ひさぼん」さんは9.11と3.11の年2回、「DiamondBar」さんは年1回、防災・避難グッズやリュックの点検をしているとのこと、ほかのみなさんも防災訓練への参加や避難路の確認などアップデートも抜かりがないようです。「きまこ」さんは「家族間の意識は薄く、集合場所や備蓄品の配置・管理など、肝心なことが何も共有出来ていないことに気づきました」と反省されていましたが、それを発見できたことは防災につながります。「ひさぼん」さんは「寄付やクラウドファンディングなどで支援参加することが習慣」になったとのこと、すばらしいことですね。 震災時に仙台に住んでいた私は、下水道や電気が止まった経験から、東京に移ってからも風呂の水は貯め、卓上コンロのボンベ、携帯電話用の電池は備えるようにしています。ボランティアとしては、被災地の子どもたちをケアするNPO(東日本大震災こども未来基金とテイラー・アンダーソン記念基金)の活動を続けています。支援をはじめたときに小学生だったこどもたちは、もう中学や高校生です。 身の回りの防災を見渡したところで、次に自分の居住空間や居住地域の防災を考えてみましょう。耐震を施した家、免震構造のマンション、海や河川から遠く緑の多い地域などに住んでいる人たちは、安心とは言えなくても危険度は相対的に低いかもしれません。「都心の新しめのマンション」に住んでいる「YOHEI」さんは「どれほど大きな地震が来ても、室内にいれば安心という感じ」と言います。一方、「傷んだら応急措置をする」というところに住んでいる「地球交響曲」さんは「大元の建物が壊れたら駄目だよなと諦めモード」と言います。 震災は住まいの危険度だけでなく、火災が広がりやすいなど地域の危険度も大きく影響します。安心したり、諦めたりする前に、ハザードマップや避難場所をしっかり確認することも大事ですね。「地球交響曲」さんは「すべての面での災害対策格差みたいなものがどの程度あるのか」という情報を知りたいといいます。地形や住宅の密集度などの客観的な危険度とともに、自治体の防災への取り組みも含めた「災害対策格差」は知っておきたいですね。 地域を見渡した後は、国全体の対策を考えてみると、いろいろな不安が見えてきます。「hiro2」さんは「原発は稼働させない、という選択肢で災害を防ぐことができるのに、政府がその選択をしないことが不安」と述べています。「Piwo」さんは「風力・太陽光発電が増えたことによる自然や生態系への影響、再稼働した原発の安全性、廃棄物の管理、まだまだ課題は山積み」と指摘します。 「blueberry53」さんは「原発の議論が思考停止している」ことを危惧しています。「既設原発の安全対策は充実しても、その社会的評価は止まったまま」になっているからで、「再生可能エネルギーという言葉だけに明るい未来を感じようとしている」と言います。真の合意形成を目指す議論が行われないまま再稼働を進めても国民の不安はなくならないし、逆に「再生可能エネルギー」という言葉に期待するだけではエネルギーや地球温暖化問題は解決しないということでしょう。 防潮堤もそうですが、住民の合意形成ができる前に、行政が政策を押し進めると、思考停止とともに不安と不満がくすぶり続けます。「nekosaurus」さんは個人の防災意識が「地域や社会、国レベルでどこまで共有できているのか」と疑問を出しています。防災は、個人、地域、国の意識や情報が共有される「三位一体」が大事だということでしょう。 ということで、地方自治体や国の防災対策、さらには原発の地震対策について、さらに議論をしてみましょう。「震災から10年、教訓を生かしていますか?」という設問とあわせて、ご意見をお聞かせください。★高成田議長の過去の円卓会議より・アメリカは大丈夫、だと思いますか?・東日本大震災から4年。風化したのでしょうか?(2015年3月)・震災復興、進んでいると思いますか?(2011年8月)
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