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会議番号:3624 開催期間 2021年01月15日- 01月22日
アメリカは大丈夫、だと思いますか?という質問に、たくさんの投稿をありがとうございます。途中経過では、ノーが7割、イエスが3割といったところですね。 米国では20日の新大統領の就任式に向けて全州の議事堂が武装グループの標的になっているとの報道もあり、「ま」さんが指摘されるように「この先トランプ支持の右派が何をするか分からない」状態です。まうやんさんは、韓国も前大統領に対する実刑判決が確定したのに続き「まるでアメリカもその一途をたどっているかのよう」と評しています。大丈夫どころか、末期ですね。 こはくさんは「米国が国際社会に与える影響はとても大きいので、米国の社会不安、情勢不安、治安の乱れは、すべて日本にも降ってくる」と心配します。バイデンさんがコロナ対策を含め、内政問題に忙殺されることになると、東アジアにおける米国のプレゼンスに空白が生じますから、安全保障では、中国や北朝鮮の動きが活発化することを恐れます。 今回の混乱のもとは、トランプ大統領が選挙結果を認めず、不正がなければ自分が大勝ちしていた、とSNSで言い続けたことです。一般のメディアは、大統領の主張には根拠が乏しいことをあわせて報じますが、いまやメディア不信は世界現象で、信用できるのは大統領の言葉だけ、という人も多いのでしょう。地球交響曲さんは「権力を持つ大統領の言葉が全てだと妄信してしまう国民が多数派になれば、権力者によるSNSなどの利用ルールも改善しない事には、今後も危うい状況が続く」と見ています。 Wrennさんは「今回の選挙でトランプ政権を応援している人たちの多くは、大手メディアの洗脳から自由な人たちだと感じます」と言います。大手メディアの「洗脳」から逃れる手段のひとつはSNSでしたが、今回の騒動では、フェイスブックやツイッターなどのSNSも大手メディアの仲間入りで、トランプ氏の発言を削除することも政治的だとみられています。2kishir0さんも「(トランプ大統領の)SNSの永久凍結などあまりにも過激すぎます」という見方です。政治だけでなくメディア状況も大丈夫とは言えない、ということでしょう。 Tulipさんは、米国は格差社会という現実があり、「人々の間には怒りが溜まっており、機会があるごとにそれが噴出する」と分析しています。格差を突破するところにアメリカンドリームはあったはずなのですが、それも夢物語になってしまったのかもしれません。Kylinさんは、米国が選挙で燃えるのは「米国民が社会情勢や政治に関心を持っている証しだ」とする一方で、「日本の青年・壮年層はあれほど政治を深く考えているでしょうか?」と言います。日本では格差への怒りのマグマがまだ溜まっていないのか、もう「諦め」の段階に来ているのか…。 揺れた振り子は戻る、という見方もあります。Penguinさんは、ジョージア州の上院の決選投票で、もともと共和党だった2議席とも民主党が勝ったことで、「2016年の選挙後を思い起こせば、どん底から這い上がった感が伝わってきます」と言います。バイデン氏の当選を認定した米議会の審議で、異議を申し立てるはずのジョージア州の共和党上院議員は、暴徒の議会乱入を受けて、異議を取り下げました。Serenityさんの指摘するように、暴動は「一部のトランプ支持者に目を覚まさせる事件」になったと思います。 これからの米国をどうするのか、Serenityさんは、「分断を癒すという誰もが同意できる点を土台にし、連帯感を高めていく」と語っています。DiamondBarさんは「敗者をどう救い上げるかといった対応を勝者側が考えない限り真の民主主義が実現しない」と言います。道は険しいと思いますが、chako21さんが言うように、米国は「本来ダイバーシティ(多様性)に寛容で民主的な理念を打ち出してきた国」です。「再び民主的な精神が蘇り、健全な社会が取り戻されると信じたい」という思いを共有したいと思います。 さて、アメリカは大丈夫か、という論議を深めるうえで、米国社会の分断、世界での米国の孤立を改善するために、バイデン新大統領に、どんな言葉や行動、そして政策を期待したらいいでしょうか、考えてみましょう。ご意見をお待ちします。*イー・ウーマン編集担当より 投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えを投稿してください。 掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★高成田議長の過去の円卓会議より・バイデン氏勝利、日米関係に変化ありますか?・米大統領選、注目していますか?・米中貿易協議、注目していますか?
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