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会議番号:3645 開催期間 2021年06月18日- 06月25日
「沖縄慰霊の日」を知っている人は、3分の1でした。世の中へのアンテナを高く張る「働く人の円卓会議」のメンバーでこの数字です。なぜ沖縄への関心は薄いのでしょう? 「歴史を学ぶことが大事」と、るんちんさん、めぐっちさんは指摘しています。ところで皆さん、沖縄のことを学校で習いました? 中学の社会科教科書には沖縄戦の記述があります。でも「沖縄の悲劇」をきちんと教えるには、腹の座った教師でないと難しい、と言われます。なぜでしょう。たとえば「集団自決」。逃げ場を失った住民が、配られた手榴弾などで、あちこちで「集団死」したのは事実ですが、「軍からの指示があった」という証言がある一方で「証拠があるのか」という異論もあり、文科省は「論争のある事柄については慎重に」という姿勢です。こうなると現場は萎縮します。広島、長崎と違い、沖縄は「学ぶこと」「どう教えるか」にハードルがあるのです。 「党派・イデオロギーを抜きに沖縄の人々の思いや暮らしに寄り添った解決・改善はできないか」とFutachanさんはいいます。そこで思い出したのは最近あった残念な出来事です。 玉城デニー知事は5月27日、岸防衛相を訪ね「ワクチンの大規模接種会場を沖縄にも設けてほしい」と要請しました。防衛相が翌日の会見で語った回答は「東京・大阪以外での計画は予定していない」でした。 大都市に接種センターを設けて自衛隊員を大量派遣するなら、離島が多く、医療体制が手薄な沖縄こそ手を差し伸べる地域ではないのか。辺野古の基地建設で防衛省と沖縄県はギクシャクしています。だからこそ困っている沖縄に手を差し伸べ、誠意を示す。そんな対応がなぜできないのでしょうか。 Achicoさんが指摘した「重要土地規制法案」も気になります。政府が「重要施設」と認定すれば周辺の土地取引や所有者の動向を監視できる法案が閉会前の国会でドタバタと成立しました。広大な軍事基地を抱える沖縄を視野に入れた法律です。 アメリカでは「台湾有事」が語られるようになりました。現状では形勢不利と見て中国を射程に入れたミサイルを沖縄に配備することが取り沙汰されています。動きが出れば反対闘争に火がつくでしょう。こうした事態と重要土地規制法は、はたして無関係でしょうか。 どうやら沖縄は米中対立の最前線に押し出されそうです。戦中・戦後・そしてこれからも戦争を背負う。あまりにも理不尽ではないでしょうか。私たちに、何かできることはあるのでしょうか。 「沖縄の「慰霊の日」、知っていましたか? 」の問いにYES・NOの投票をお願いします。コロナ禍の五輪に隠れ、メディアの注目も少ない「慰霊の日」ですが、改めてあなたの沖縄への想いを投稿してください。
★山田議長の過去の円卓会議より
・沖縄の民意。活かす方法はあると思いますか?
・本土の人は、沖縄に冷淡だと思いますか?
・普通の人が政治家になるには障害が多すぎる、と思いますか?
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